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いろいろとヤバいかも。

◇友だちに貸していた本多勝一の「カンボジア大虐殺」という文庫本が戻ってきた。彼女がまじめに読んでいて、感想や質問をするので、いや私もまじめに読んではいたつもりなのだが、もうかなり忘れてしまっていて、政府に殺されそうになって逃げた大学の先生が(その大学は先生も学生も結局、大多数が行方不明になっていて、皆殺されたんだろうということだ。その逃げのびた先生が今、総長になってる)山の中で飢えに苦しんでたとき、知り合った?猫がネズミなどを捕ってきてくれたので何とか助かったそうで、その大恩ある猫とは今はプノンペンでいっしょに暮らしているが、まだネズミを捕ってくるので弱ってる、でも感謝してるから食事はいっしょにしてる(まさかネズミじゃあるまいけど)とか、そんな話しか覚えてないので、ろくな返事も説明もできなかった。

彼女が帰ったあと、ベッドにひっくりかえって読み直したが、ものすごく大事なことがいろいろ書いてあって、これはまた読み直さないといかん。ううん、「青い花」も「青い鳥」も「島々の発見」も、まだ読んでないのにさ。

◇ところで私の方は金はないのに、なぜか飢えとは無縁過ぎる生活になっている。
家の庭の草刈りに来てくれた業者の方に、お茶とお菓子を出そうとして、そんなに高くはないけど、おいしそうなお菓子をいろいろスーパーで買っていたら、皆さんあまり召し上がらなかったので大量に余ってしまった。夜にでも、ちびちび食べたら楽しいと喜んでいたが、体重がリバウンドするのも恐い。

それからお中元を持って行ったお宅で、新鮮なとれたて野菜をいろいろと袋いっぱいいただいてしまった。こっちは富士山のかたちをしたおせんべいがかわいいわーと思って持っていっただけなのに、これじゃ完全にエビでタイを釣ったにひとしい。
幸いここ数日ちょっとだけ時間があるので、トマトにピーマン、とうがらし、かぼちゃなどなどの野菜を使って料理に明け暮れてもいいけれど、少しはご近所にでもおすそわけした方が無難かもしれない。これを使いつくすのって相当料理をしなくちゃだぞ。

◇でもそのご近所だが、実はちょっとヤバいことが。
外猫のしまおが、このごろ図に乗って、私が帰ると深夜でも玄関に待ちかまえていて、でかいしゃがれ声で鳴いてエサをせがむ。そのくせ、せっかくやったエサを残したりもして腹が立つので、少しイライラしていた。
今夜も車から荷物を下ろしていると、ぎゃあぎゃあ変な声で鳴いてるので、「うるさいよ、いいかげんにおし。あったま来るんだからもう」とかなり大きな声でしかって、ふと見ると、しまおは珍しく黙りこくって庭のすみに座って待っていて、彼の声と思ったのは隣家のお子さんか誰かの声だった。
いやまあ、たしかに大きな声で歌ったり叫んだりしておられることはあるが、それは別にそう気にはならない…なんて言っても、こうなったら絶対に誰も信じてくれそうにない。
しまおめ。恩を仇で返すやっちゃなあ。

カツジ猫の方はごきげんがいい。たしかにテーブルに飛び上がるのが上手になって、身のこなしも軽やかになった気がする。三年間、足裏の長い毛で歩きにくかったんだろうか。悪いことをしてしまった。
で、そうなるとやっぱり、前脚のはみでた毛もやっぱり刈り込んで、きれいに摘んでしまいたい。明日あたりやってみるか。それとも、ほとぼりのさめるまで、もうちょっと、このままにしといて様子を見ようかなあ。

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カツジ猫