うさぎさんの契約更改
先日、庭の鉢植えのジュリアンがしおれそうで心配と書いたが、ネットでちょっと調べたところでは、寒さには強い花らしい。でも、花や葉に水がかかると病気になりやすいから、水やりには気をつけろって。んなこと言ったって、雨が降ったりしたらどうしたらいいのさ。
とりあえず水はやっといた。明日は少し肥料を入れるかな。
大相撲もそろそろ終盤。特に嫌いな力士がなく、皆それぞれに好きなので、毎日わりとのんきに楽しんでいる。亡くなった母が、先代の琴の若がきれいで、横綱になって土俵入りするのが見たいとよく言ってたので、つい、今の琴櫻の成績が気になるぐらいかな。とは言え、母の趣味はわからんからな。小兵力士が好きかと思うと、初代の朝潮が好きだったり、柏鵬時代は一貫して柏戸のファンだったし。琴ヶ浜が腰を振ってまわしを切るのはなぜか嫌いだった(笑)。
誰が優勝するかはわからないが、安青錦の安定感には穏やかな凄みを感じる。彼の故郷や出身地のことを解説も報道もまったく取り上げないのは、変な感傷がなくて、とてもありがたいけど、その分こちらはふと、故国ウクライナが今のような状況の中で取り組みを続けるのは、やはり私たちには想像できないそれなりの決意や覚悟があって、それも強さにつながるのかと連想したりする。
昔オリンピックの体操競技で、チェコのチャスラフスカという美人の選手がいた。当時ソビエト(ソ連。今のロシア)がチェコに侵攻してるか何かで、チェコの状況は最悪で練習も充分できていなかったと聞いた。ヨーロッパの当時の情勢にその頃私は詳しくなく、むしろ社会主義国としてのソ連に親しみを感じていたから、体操選手としては豊満な円熟した女性のチャスラフスカより、少女のようにほっそり可憐なソ連選手のクチンスカヤの方に肩入れしていた。しかしチャスラフスカの演技には、鬼気迫るほどの迫力があり、それに押されたかのようにクチンスカヤはミスをくり返して、結局チャスラフスカが優勝した。それをふと思い出す。そして、あの頃からアメリカの横暴に対抗できるのはソ連しかないという感覚でつい大目に見ていた自分の甘さが、今の事態につながるような責任感も感じてしまう。
一方プロ野球の方では、契約更改が遅れまくっていた、ホークスの周東選手が5年20億とかの大型契約を結んだとのことで、大変話題になっている。彼は種子島かどっかに自主トレに出かけたきり契約がどうなったかさっぱりわからず、さすがにちょっと気になってファンサイトをのぞいたら、他の若い参加メンバーとともに、南の海で船に乗ってダイナミックな魚釣りをしている世にも楽しそうな写真があって、心配して損した気になった(笑)。
同じチームの柳田選手とタイプはちがうが、負けず劣らず予測不能で得体のしれない人だから、ホークスに居続けるのかメジャーにでも行く気があるのか、いくら考えてもわからなかった。きれい好きで几帳面で堅実な努力家なのに、冒険と挑戦にどこまでもはまる狂気のような情熱もあるし、繊細かと思えば(その昔エラーした夜、眠れなくて「このまま死ぬんじゃないかと思った」らしいぐらい)、一方でプレイはもちろん発言その他もけっこう図太い。
まあどっちでもいいと思った。自主トレに自他のチームの若手が参加しているように、彼の俊足だけではない盗塁その他の技量や技術を、広く伝えて根付かせて、日本のプロ野球全体の活性化や底上げに使ってほしいし、そうするべきだと思った。(俊足のライバルと言われた和田康士朗選手が正月のバラエティーにちらとだけ出ていたのを見て、チームの方針もあるだろうけど、もっと活躍できるだろうにと淋しかった。)
一方で、メジャーに行って、その能力やノウハウが、どれだけ世界の野球を変化させる力があるかも見たかった。どちらにしてもそれは今の彼にしかできないことで、世界や日本の野球を新しい段階に引き上げる貴重な役割を果たすのは、他にはいないだろう。
WBCに選出されて、果たしてこれまでのように活躍できるか、怪我をしないかと心配しているファンも多いだろうが、今の彼の力がメジャーに通用するかしないか試すにはいい機会だし、うまく行っても行かなくても、彼はそれを材料にさらなる進化をとげるだろう。
もとの映像が見つからないのだが、どこかで今宮選手が「周東がいなければ今回の日本一はなかった」と発言したのを見た。それは私の見解とも一致する(えらそうに、ごめん)。よく、ちゃらちゃらした若手だったのが選手会長になって成長したと書いたり言ったりしている人がいるが、多分そうではなくて、もともとそういう素質の人だ。今回のホークスの映画で、彼が常にベンチの中央に座り、ひっきりなしに皆を鼓舞しているのを見て、さすがと思ったが、その後手持ちのDVDで以前のWBCの時の映像を見ると、何のことはない、ほんの控えのはしくれの時から彼は戻ってくる仲間をまっ先に出迎えてねぎらっていることがわかる。そう言えば、たしか誰かのグローブを冷蔵庫で冷やすときも、せっせと運び役を務めていたよなあ。
それにしても、ごく初期の若手のころ、彼は「高所恐怖症」「人見知り」と、ことあるごとに自分で言ってたのだが、あれはいったいどうなったんだろ。今ではすっかりコミュ力お化け扱いされてるし、多分一階以上の家に住んでるんじゃないかと思うけど。まあ私は会員限定のホークスニュースを見ていないから、重要な転機のいろいろを見落としてるのかもしれない。
ついでに言うと、私が周東選手に最初に関心を持ったのは、何度も書いたことだけど、すごく華々しくカッコよい活躍をして、ファンやメディアの評価や人気が急上昇すると必ずその直後に大失敗やら大不振やら本人のせいじゃない不運やらに見舞われて、とことんたたかれたり評価を下げて、皆が愛想をつかしたころ、いきなりまた前以上に進歩発展を遂げてよみがえる、というサイクルを無限にくり返すことだった。時にはそのローテがあまりに速いので、まだネットやニュースに悪口や低評価の記事が消えずに残っている間に、めざましい復活をとげてしまうので、ちょっと前の批判の数々が、バカみたいにさらされるのが、見ていておかしくてしかたなかった(悪趣味だ)。
もちろん本人は意図してるわけもなく、必死で成長して無理がたたって低迷して、また死に物狂いで取り戻して更に成長する、の図式なのだろうが、このスイッチバック現象は、無責任な批評家や浮気なファンを、定期的に振り落として厳選して行く作業ではあるまいか、と私は一時期疑ったほどだ(絶対にちがうのだけど)。
最近は、それもあまりなくなった。去年の最高潮の活躍の時にくり返し死球を受けてまたもや致命的な破滅になりそうだったのを、本当に鬼気迫るとしか言いようのない意地と力で乗り越えて、チームも自分も維持したのは、肉体も精神もよほど強化したのだろうなと実感した。どうやらここまで基礎ができたら、いくら何でももう大丈夫なのかもと思う一方、どうせまた、この偉大な成功と栄光のあとには、それで膨らみ増えて来た人気や賞賛をしぼってダイエットするために、ものすごい没落をして見せるのではあるまいな、と少々、戦々恐々としている。(ちょっと楽しみにしているなんて、決してそんなことはありません。)
いかんなあ。寒いと庭仕事も出来ないし、ニュースは見ていて腹が立つし、不要不急の外出もひかえろとか言うから、ついつい、パソコンにじゃれついて、ミーハーな無駄話が多くなる。明日はもう少し仕事をしよう。
