えっ、いつの間に
読まなくてはならない本だの、見なくてはならないDVDだの、いろんなことがたまっていて、ばたばたしていて、ふと気がつくと、いつの間にか、キッチンのシクラメンの花が三つに増えていた。まったく気がつかない内にそうなってたので、びっくりしている。やるもんだなあ。
「ハワイファイブオー」のDVDを、つい最初から見直している。何しろ十年前だから、俳優たちにそう変わりはないが、展開や映像がものすごく勢いづいていて、若々しくて、ぴちぴちしている。ハワイの魅力を皆見せたるぜという意気込みが毎回ものすごいし、画面のすみずみまでが、張り切っている。
最近ファイナル・シーズンを迎えたこのドラマ、最後まで失速した感じはなかったのが嬉しかったけど、やはりそこは、それなりの円熟みたいな落ち着きがあって、最初の勇ましい荒っぽい元気さに比べると、時の流れを感じる。
主役たちの人権無視みたいな乱暴な取り調べなどはタカ派のドラマに見えるけど、その一方でけっこうリベラルな視点が、あちこちにかいまみえるのも面白かった。そもそもハワイという場所そのものが、先住民や異民族の共存する場でもあるというのが、そういう要素をかもし出す条件のひとつなのかもしれないけれど。