おいおいおい。
◇「しんぶん赤旗」の記事によると、黒田日銀総裁が、景気の回復について「飛べるかどうかを疑った瞬間に永遠に飛べなくなってしまう」と、「ピーター・パン」の一節をひいて、物価が上がれば人々がものを買うようになり、投資も増えて経済活動が活発になる…はずが、物価は上がっても消費が増えず、経済は上向かない現状を悲観しないようにと言っているみたいです。
私の好きなあの童話とこの言葉を、こんな汚らわしい話に使われただけでも苦々しいなんてもんじゃありませんが、それはおいといても、何だかなあです。
「赤旗」のまとめ方が悪いのかもしれないけど、そもそも「物価が上がると人々がものを買うようになる」と予想する、その感覚と論理が、まるでわかりません。私は今の世の中で、どん底よりは多分少しはましな暮らしをしてると思うんですが、それでも、物価が上がったら絶対ものは買わないよ。私より厳しい暮らしをしている人は、ましてやそうだと思います。
それが予想できない感覚で、経済政策をやってるって根本的にまちがってますよ。うまく行くわけないじゃない。
◇ネットで見つけた記事ですが、ちょっと笑いました。笑ってる場合じゃないけども。
総理補佐官の礒崎氏がツイッターで集団的自衛権を町内の火事の消火活動にたとえて解説したら、１０代の女性から「バカじゃないの。火事と戦争はいっしょにならない。集団的自衛権と個別的自衛権のちがいがわかってるのか」など、いろいろ反論されて、とうとう議論を打ち切ってブロックしたという話。
彼女の、総理補佐官に対して恐れを知らない暴虐ぶりもすごいけど、それに論理でも態度でも対応できてない礒崎氏の弱さが、もうたまらない。政府や自民党は、ここまで劣化してるんですか。暗澹とする。
