お恵み
先日の台風のときに、二階の窓を締めに行って、外を見たら、屋根の上に立派な大きな栗の実がもちろんイガごと数個落ちていた。わあもうそんな季節になったんだと思い、崖の上の宅地造成工事がはじまったら、栗の木も切られてしまうはずなので、今年はもう食べられないかと思っていたのに、工事が延び延びになってるおかげで、最後の栗が食べられるじゃんと思ったのだが、裏庭に拾いに行く暇がなく、お隣の方にどうぞとって食べて下さいとお願いしようと思っていた。
何しろうっかり放っておいて落っこちた実が腐ってしまうと、イガだけがいつまでも残って地面にくいこみ土にまじって、たいがいえらいことになるのだ。
でも雨は降るし忙しくて、お願いできないでいた。そうしたら、今朝隣の奥さまがビニール袋いっぱいの栗を持って来てくださった。もう拾いに行って下さったのだそうで、ちゃんとゆでて下さっている。この前からナスやらゴーヤやらナシやらいただきっぱなしである。大喜びでいただいて、食べてみたらば、めちゃうまかった。熱いミルクティーといっしょにかじるのに最高だ。でも袋いっぱい食べられるかしら。欲張らないで、誰かにおすそわけした方がいいのかもしれない。
今日は別の方から、みかんをたくさんいただいた。もしかしたら私は、もらいものだけで生きて行けるんじゃないかしら。
DVD「グッド・ワイフ」を最近最初から見直しているけど、あまりにもみっちり煮詰まったドラマなので少々疲れて、息抜きに「セックス・アンド・ザ・シティ」を適当に第一シーズンからつまみぐいしてる。昔、最初から見たときは私はまじめで(笑)いつも字幕で見ていた。今はめんどうなもんで吹き替えで見てるのだが、そうすると、昔だからかすごく設定がしにくくて、吹き替えにしてても字幕が消えない。
あきらめてじゃまだけど字幕をつけたまま見ていると、これが案外いい。吹き替えの聞き取れないところがある時に、字幕があると助かるのだ。これって、くせになりそうだ。
フィッツジェラルド「夜はやさし」をちびちび読んでるが、最初あたりで出てくる精神を病んだ女性の手紙、ものすごくリアルでびびった。「ヒロインズ」を読んでるから思うのかもしれないが、これって絶対、実際の奥さんか愛人の、そういう病気のときの手紙だろ。想像で書ける文章とちがうわ。ぶっとんでて、妙にキラキラしてて。
もう、あれやこれや、する仕事が多すぎて、どれにも集中できないという八方塞がりならぬ、八方広がり状態。そろそろ、この状況をどうするかの工夫をしてみなくては。