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お日さまに照らされて

この数日は本当に寒かった。何しろ久しぶりに水まきをしようとしたら、いきなり水がとまってしまう。ヘッドにごみがつまったんならもうお手上げ、買い換えるしかないので、うんざりしながらホースを持ち上げたら、象の鼻みたいに宙にたつではないか。中の水がかちんこちんに凍って固まっているのだった。安心しながら放り出し、昼近くに暖かくなってからまき直した。

それにしても雪のためにたくさんの花がやられてしまって、何とかしなくちゃいけないのだが、時間と気力がない。来週は春みたいに暖かくなるらしいから、そこがねらいめかな。いろんな花がやられちゃった中で、なぜかカーネーションだけがびくともしていないのが頼もしい。そもそも家の庭でカーネーションを育てるなんて、無理だろうと思っていたのに、短いとはいえ、立派な花が咲き誇っているのが、ちょっと感無量だ。

とにもかくにも、お日さまはそこそこ暖かいし、身体のためにもせいぜい庭仕事をして、外の空気を吸わなくてはね。

これも数日前、NHKのラジオで、また防衛費の話をしていた。今度の解説者の大学の先生は、基本的には防衛費増強には賛成だし、ロシアや中国が怒ってるのはそう気にしなくてもいいとか、無人機が開発されたり世界の指導者の質が低下してるのを思えば、防衛を強化するのもやむをえないとか私の気に食わないことばかり言う。前の人がきちんとしたこと言ったから、どこかから批判や圧力があって、バランスとろうとしてるのかなとか思ってたら(もともとは宏池会のメンバーで自民党議員だった人らしいし)、「しかしこの防衛費増加をやるなら条件がある」とかはじまって、その条件とは、

○先の大戦で日本が行った戦争犯罪について、徹底的に総括し、謝罪しなければならない。(この人、村山さんだか細川さんだかの中国への謝罪の文章を推敲した一人らしい。)そうでないと軍備を増やしても世界が納得してくれない。

○軍備を増やしても、それを使わないという精神で、外交努力をとことん行う決意をしなければならない。

○どんな防衛能力を持っていても、それを使わないだけの、すぐれた指導者を作り上げて行かなければならない。国民もそれに全力をあげなければいけない。

おいおい、それじゃ事実上、軍備の増強はできないってことじゃないかと思わず吹き出した。あるいは肉を切らせて骨を切るみたいな、現政権への攻撃じゃないかとか。

そして、アナウンサーが次の国会で財源の問題などが出るだろうが、どういうところに注目して何を望むかと聞いたら、とにかく岸田総理はちゃんと手順を踏んで国民に説明しながら決めて行ってほしい、いきなりいろんなことを決定して出してきても、それでは誰も納得しないとのことで、まあそれも納得だ。

この発言の数々を、どう評価し利用するかは難しいところだ。結局こういう言い方でなくては防衛費増強なんて、認めようがないんだろうってこともあるし。

それにしても、話はちがうが、政府や首相や閣僚の発言を聞いていて、一番被害を受けてるのは、「ていねいに」って、ことばだろうよ。これがこれほど、不誠実とごまかしとその場逃れの逃げ口上の代名詞にされるなんて、江戸時代の黄表紙なみに、ことばを擬人化するんなら、「ていねいに」はきっと名誉毀損で政府を訴えるにちがいない。

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カツジ猫