かくれんぼ
かいぬしが、るすのとき、
ぼくは、ひとりで、つまりません。
だから、しなもんさんと、あそぼうと、
さがしてまわりますが、しなもんさんは、
ふとんのなかに、もぐっていて、
ぼくは、なかなか、はっけんできません。
やっとみつけて、ちかよると、
うなって、おこられます。
なかよく、なりたいのにな。
このしゃしんでは、どちらも、みみがないようにみえます。
「にんげんみたいなかおね」とかいぬしはいいます。
ぐうぜんとはいえ、こんなにおなじようにうつるのは、
ともだちになれるかのうせいがあるとおもいます。
きょうは、いいおてんきだったので、
しなもんさんは、そとにでて、
ぼくがいつもすわる、いすのうえで、
ながいこと、ねていました。
「しなもんもたまには、ひなたぼっこしないと」
と、かいぬしは、いっています。
ぼくは、そのあいだ、こかげにねていました。
はなれていると、しなもんさんは、おこりません。