がんばれ。
◇ネットで見ると、こうらしい。朝日新聞、がんばってほしい。
今朝の朝日川柳はすごい → 「斜め前 右手上げれば うりふたつ」「よみがえる『兵隊さんのお陰です』」「起立せぬ議員いずれは非国民」「万雷の拍手で送る死の戦場」。。。(小森敦司)
◇今朝食事前に、ちょっとベッドでひっくりかえって「夜行観覧車」を読み出したら、ごはんの前に読みおえてしまった。うん、なかなか。「ぬれぎぬと文学」の授業の資料にも使えそう。事件のあった家の、医学部にいる長男の恋人?の女性がすごすぎて、これはデフォルメなんだろうと思いたいが、いるんだろうかこんなやつ。
仏壇の前でつい読んだ「戦争と文学 日中戦争」の中の短編は田村泰次郎の「蝗」。従軍慰安婦の実態が作者らしい悲しい艶やかさで肌にせまるように描かれている。こんな実態が、「そんなにひどくなかった」「自由意志だった」とか言われるようになるなんて、当時は作者も読者も予想だにしなかったんだろうなあ。
◇志布志市のうなぎCM、「あれで性的な要素がないなんて、本気で言ってる?」という怒りの声が。まったく同感です。
http://twilog.org/Kumiko_meru
私なんか、あの登場した二人の少女が、多分まったくそんな覚悟も選択もあるはずはなく、公共のちゃんとした立派なお仕事で喜んでいたんだろうに、キャリアになるとも思って引き受けていたんだろうに、どこまでどんな説明があったのか、事実上のAV映画、児童ポルノに使われたって現実の責任を、誰が彼女たちにとるんだろうかと、気になっていますよ。
どう虚心坦懐に見ても、あの映像のすべてが隠微で不潔でいやらしい。ある意味ものすごく色っぽい。貧しげなプールの風景もスクール水着も、もうすべて、ある種の性的興奮をそそるように出来ている。もういっそ、あそこまでやるのなら、とってつけたような蒲焼実写の場面も、少女が炎にあぶられてのたうちまわりながら、至福の微笑みかなんか浮かべて、じりじり焦げて行くみたいなグロ映像にすりゃよかったのに。言いたいことはそういうことでしょ。ほんとはそんなの作りたかったんじゃないの。見る人にはそこを想像してほしかったんじゃないの。ぶっちゃけ私なんか、しっかり想像してますよ。しない方の感受性がどこかおかしいんじゃないの(そこまで言うか)。
「マスター・アンド・コマンダー」の予告編の件を連想したから言うんじゃないが、あの予告編の少年の声の日本語ナレーション(有名な俳優さんですが、それ以後大嫌いになった。彼に罪はないのに申し訳ない)の、不景気なくらーい、おとなしそうなのが、もうトラウマになってるせいか、そう思うと、あのうなぎCMの若い男性とおぼしきナレーションの声も、どっか似てるんだよね、あれと。人畜無害でやさしそうで、生気も生命力もなくて、草食系どころか草食系に食われる草みたような、ふわんとした声。
もはや以前はああいう声が好きだったか嫌いだったかどっちでもなかったか、それさえ思い出せないほどに、あの声と口調が身震いするほど、吐き気がするほど受けつけなくなった。あの手の声を使いたがる話に、ろくなものはないという教訓が、刻みこまれてしまった気がする。多分、とっても必要以上に。
と言っても、もうあの予告編のナレーションも、うなぎCMも、大抵の人にはもうこれ以後は聞く機会もあるまいから、同意していただくこともできないだろうけどなあ。うれしいような残念なような(笑)。