ぼくの、ろうご(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
とか、いっていたら、もうおひるです。
きょうは、あさから、あめがしずかにふっています。
「きのう、あんなにあつかったのに、せんたくをしないで、
こんな、あめのひに、やまほどせんたくをする、わたしはおろかだ」といいながら、
かいぬしは、さっき、せんたくものを、ほしにいきました。
のきしたに、ほしたら、いちおう、ぬれないらしいです。
このごろ、ぼくは、おさしみをもらっていません。
このまえ、はいたので、かいぬしは、「たべすぎよ」と、
けいかいしてるみたいです。
けさ、ねばりづよく、なんども、ないていたら、
「まけたよう」といって、おおきな、かたまりをきってくれました。
ぼくは、てこずりながら、しっかり、ぜんぶたべました。
いなかからもってきた、あたたかそうな、もうふは、
このまえ、おてんきのときに、ほしたので、
べっどに、ひろげてくれています。
きもちいいので、ぼくは、そのうえに、ねているけど、
きのうもきょうも、わりとあついので、
「いまいち、ありがたみがよくわかるまい」と、
かいぬしは、いっています。
このごろ、かいぬしは、しごとがいそがしいのか、
よなかや、よあけまで、ぱそこんのまえにいます。
ぼくは、にわからかえってきたり、
べっどにいて、めがさめたりすると、
にゃあにゃあといって、かいぬしをみにいきます。
そうしたら、かいぬしは、「なあに、さびしいの」といいながら、
ぼくを、ひざにだいてくれます。
でも、ぼくがすぐおりて、もどっていくので、かいぬしは、
「なにが、かくにんしたかったのかな」といいながら、
また、ぱそこんをうっています。
かいぬしは、ときどき、べっどのうえのぼくをじっとみて、
「いいねこやん」と、ひとりごとをいいます。
ぼくが、あおむけになって、みあげると、
「いたずらはしないし、しつこくもないし、
きれいずきだし、おぎょうぎもいいし、
あたまはわるくないし、かおもまあまあだし、
あとは、そのせいかくが、ちょっとね」と、いいます。
「あと、じゅうねんはいきてほしいけど、
さぞ、きむずかしい、おじいさんねこになるんだろうな。
それとも、としとともに、かどがとれて、
おだやかなせいかくに、なるのかな。
まあ、むりだろうけど」と、いいながら、
ぼくのしっぽで、ぼくのかおを、くすぐります。
そんなのも、がまんしてるんだから、
ぼくのせいかくは、わるくないと、いいたいです。