ぎゃはは
昨日の午後はテレビは宇都宮の民家の庭に逃げ込んだクマを、確保できるかどうかの大捕物を、長々と各局が中継していた。その昔、あさま山荘で連合赤軍がたてこもっているのを、どう逮捕するかの中継を全国民が見ているんじゃないかって感じで放送していたのを思い出した。大学院生だった私はその時ずっと、福岡は名島のアパートのキッチンでカーテンをつるそうと四苦八苦していたことも思い出した。
大学時代ずっと自治会活動をしていたが、いわゆる過激派の人たちとは敵対している関係だったし、山荘にたてこもっている彼らに共感はしなかったが、敵意を持つまでは行かず、複雑な落ち着かない気持ちを押しやりながら、作業にうちこんでいた。その後、連合赤軍内の対立やリンチの状況も明らかになり、入り乱れる気持ちをもてあましながら、かなり何年もたって整理してまとめたのが、同人誌「ガイア」に発表した「闇の中へ」の一文だ。
最近、岩波新書「中高年シングル女性」を読んで、登場する女性たちが私とほぼ同世代で、学生運動の体験がある人も多く、その中で感じたフェミニズム的視点について語っているのが、私の感じて書いたことともいろいろ重なることを痛感した。もうそんな体力も時間もないけれど、この人たちとそのころのことを語りたい、経験を伝え合いたいと、あらためて思った。
それとは別に、これまた前にも書いたことだが、包囲されて植え込みの中に潜んでいるクマの姿も、現地の人の恐怖や苦労はよくわかるけど、やっぱりどこか切なかった。植え込みのあちこちにはピンクの花が咲いているのが、遠くから映すカメラの映像にも見えた。見知らぬ街に入り込んで、どこをどう走り回っても、もといた世界に戻れなくて、やっと隠れた植え込みの木陰や花のかたちや匂いに、もといた場所にもこんなのがあったと最後に思い出したりしているのだろうかと考えないではいられなかった。
捕獲された、としかニュースは伝えないが、結局「駆除」されてしまったのだろうか。しかたないことだが、どうしてもどこかで感情移入してしまう。
お昼ごろ、ばたばた福岡市博物館の恐竜展に行って来た。わりとこじんまりした展示で、グッズも子ども向けのが多く、何も買わずに帰ったから予算的には助かった(笑)。
写真は撮り放題だったのだが、何しろ皆でかくて、特に機械仕掛けで動くリアルな剥製は、巨大すぎて、全体が画面におさまらない。口が開閉するだけじゃなく、目もつぶったり開いたりするので、笑ってしまった。
それにしても、骨格標本になっても、すばしこそうで、獰猛そうなのが、なかなかにすごいと思った。不安定なようで、常にとびかかりそうな体勢が迫力満点だ。





タイトルの「ぎゃはは」は、こちらの記事。久々に「せやろがいおじさん」見たら、やっぱり面白かった。