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ぐったり

いやー、全然たいしたことじゃないんだけど、今日は何だか神経を使うことがあって、結果としては満足したけど、ちょっと疲れた。まだ仕事はあるんだけど、早めに寝てしまおうかな。

本当は、古書展で買った柴田元幸氏の新訳『ハックルベリー・フィンの冒けん』を読みたいんだがな。めちゃくちゃ面白そうなんだけど、いかんせん、そこそこ大部で、ベッドで寝っ転がって読むには重いんだもんよ。かつて中村幸彦先生が『日本庶民生活史料集成』について、「寝ながら読めないのが欠点」と言っておられたのを思い出す。そりゃ、あんな重い本、上から落ちて来たら死ぬからね。先生は「中味はすべて、寝ながら読むような内容なのに(別に批判ではない、むしろほめ言葉)」とも言っておられたような。

これ(ハックの冒険)、子どものころに講談社の世界名作全集(もちろん完訳じゃなかったろうけど、いい味出してた)で読んでるんだけど、だからこそまた楽しみたい。海外旅行にもほとんど行ったことがなく、滞在体験も皆無の私だけど、なぜかこの本はとても、まじりけなく、アメリカの空気や風を感じる。かつて開高健がベトナム戦争の前線にルポのために滞在して消耗してたときに、トウェインの本(『アーサー王宮廷のヤンキー』)を読んで圧倒され、「彼が国民作家と言われるわけが初めてわかった」とか書いていたのを思い出す(『ベトナム戦記』だったかしら。それとも『輝ける闇』だっけ。←後者ですかね、これを見たら)。「シートン動物記」などにも感じる乾いた風の匂いみたいなものだ。

ネットで注文してたハイタイドの来年の手帳が届いた。期待どおりの色合いで何だかうれしい。来年一年を買い取ったような気分になるのも自分でおかしい。
 少し大判になったような気がしたが、以前のに重ねたら同じサイズだった(笑)。そろえて見るとなかなか渋い。もうこのサイズにしてから、四五年かもっとになるのかもしれない。

夕方水まきに出たら、ぽつぽつ雨が落ちて来て、ごろごろ雷が鳴っていた。しかし、だまされるものかどうせすぐ止むんだろうがとか思って、雨にぬれながら水まきをした。お隣の奥さまが庭先におられて「ちゃんと降るか信用できないんですよ」と言ったら笑っておられた。はたして、わりとすぐ止んでしまい、私は妙に勝ち誇った気分で引き上げた。

猛暑は続いているけれど、スーパーにはもうハロウィンのお菓子やグッズが並び、ラジオやテレビじゃ、おせち料理の予約を募集している。地平線にはもう年末が見えている。

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カツジ猫