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こういうことかい(6、これでおしまい)

私が石破首相と自民党(高市氏も河野氏も含む)に対して、望むことはたた一つしかない。統一教会と縁を切り、政治家としてというより、一般市民としての道徳を守るところまで各自の基本姿勢を正してほしい。完璧になどと欲は言わない。最低限のルールとマナーをうわべだけでも整えてほしい。

昔の自民党にはそれができていた。もっと言うなら安倍首相の前までは、曲がりなりにも何とか守られていた。
 せめて、その時点までは普通のモラルを取り戻してほしい。石破内閣と自民党に期待することは、ただもうひとつ、それだけだ。

そう簡単に行かないことはわかっている。そもそも世界がネタニヤフとプーチンとトランプで、人類の築いて来た基本ルールのたがが外れてしまっている。だが、だからこそ、私たちの手と目が届く足元から、何とかして行くしかない。

石破内閣はすでに妥協し変質し、失望され攻撃されている。それも当然だが私はそこに、もしかしたら菅氏や岸田氏でさえも抵抗し戦ったかもしれない、背後勢力の圧力と攻撃を見る。誰しも見ないでいられまい。そういう力に支えられなければ権力を維持できないのだから。石破政権が崩壊し、もっとあやつりやすい政治家をトップにすげかえたいと願う勢力がきっと今、すさまじい攻勢をかけている。

しかし自民党や日本の救われる道は、そのような力に屈することではない。高市氏も河野氏も麻生氏も含めて、自民党の全員は、そこを自覚して動向を決めて行ってほしい。
 ただでやれとは言いません(笑)。少なくとも、そのような意識で彼らが動いてくれるなら、私は改憲も国防も原発も、当面は見逃します(すごいでしょ)。彼らがそういうことでしっぽを振りながらでないと、統一教会と手を切れず、マナーをもとに戻す方向に進めないというのなら、憲法も平和も核汚染もくれてやる。
 何だかだと言いながら岸田氏は改憲まではたどりつかなかった。準備はじりじり進めたけど。それと同様、いろんな怪しげな勢力に求められても、改憲や軍備増強や原発増加はせいぜいさぼって、真剣にやらないで、とにかく統一教会の駆逐と風紀の刷新に全力を傾けてほしい。救われる道はそこにしかない。

ただ、それだけでは心もとない。野党ったって立憲民主党は、昔の社会党もそうでしたが、幅広い層を獲得しようと意識するから、こういう自民党内部の正しい戦いを応援し支持するパワーを持てない。
 その点では、共産党とれいわと社民党の存在が絶対に欠かせない。モラルと理想を守り抜く存在として、一定の勢力を確実に保っておく必要がある。一定ったって少数じゃない。司法も労働組合もマスメディアも怪しげな勢力にのっとられたとしか見えない現状では、これらの政党に相当の力を持たせて、滅ぼされたりしないようにしておくことが重要です。立憲民主党を支える意味でもそれは必要です。

他の政党はどうにでも変化するからどうでもいいのですが、特に維新は危険です。あの政党における素人っぽいあさはかさとモラルの崩壊は、安倍政治の凝縮と言っても過言ではない。ほとんど消滅してほしいぐらいですが、とにかくこれ以上の力を持たせてはならない。

そして、何よりも重要なのは、政治家でも活動家でも何者でもない私たち一般市民の役割りです。自民党総裁選の決選投票で多くの議員が高市氏を選ばなかったのは、そりゃ中国との外交も恐かったのでしょうが、それ以上に一般の世論が自民党に向けた怒りや不満、改憲よりも生活再建をという世論調査、防衛力増強というものに結びつけられやすいけど、それにしても平和を願う人たちの根強い願い、そういったものの数々を前に、「選挙に勝つには無視できない」人々の声がそうさせたとしか私には思えない。

自分など何者でもないと感じ、無力と感じるひとりひとりの思いこそ、一番大きな「外圧」となる。これを無視して政治家も世界も実は決して動けない。
 私たちは、その力を知るべきです。声をあげ、投票に行き、政治に関心を持ち、何よりもそれ以前に、自分の内部を見つめ、世界や歴史に目を向けて、核になる思想信条を探し、譲れないものや愛するものや守るものを確認するべきです。それがないなら、ないという確認でもいいから。ときにはそれを点検し、修正もするべきです。

わかっています。そんな時間は誰にもなかなか今ありません。ぼんやりと、役に立たないことを考え、成果の上がらないことを思い巡らすのは、とことんエネルギーを使うし、効率が悪い。そのための息抜きや気休めもなくてはならない。
 そして今の世の中は、そんな時間とパワーとを、徹底的に人から奪い、ものを考えさせまい、生き延びるために忙しくさせ、つかの間のカンフル注射のような快楽で思考も感覚も麻痺させようとかかって来ている。

人がどうするかは知りません。私は今とにかく自分が生きのびて、手探りで歩みつづけるのに精一杯です。ただその中で、できることを選び続けていくだけです。しかし、そんな私の思考や決断が、国を世界を歴史を動かして行くのだという実感は、朝のビラまきをさぼって二度寝していた、昔とまるで変わってはいません(笑)。権力の中枢にあり、国家のトップにありながら、自分が何をしているかわかってないような状態よりは、はるかにましだと思っています。

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カツジ猫