ここから始める
「赤毛のアンの子どもたち」という長い文章を書いたのは、もう何年前になるでしょうか。この話の要約を「むなかた九条の会」の講演で皆さんに話したところが、徹底的に不評で(笑)、「何を悩んでいるのかさっぱりわからない」という反応でした。他にも小さい違和感はそれまで何度もありましたけれど、やっぱり自分は政治的活動には徹底的に向かないし、あいいれない人間なんだろうなと確信し、実感したのは、あの時だったかもしれません。
まあそういう点では自分の役割を決められたというか、生きる方針のめどがついたという意味では、よかったのかもしれません。
この文章を多分十年近く、私は放って未完成のまま、このホームページに収録していました。その間に世界も私も大きく変わり、完成させてはみたものの、あちこちタイムラグが生じて、おかしなことにもなっています。これはぼちぼち手直しします。ともあれ、引用部分などを補充して、今回というか今日、一応完成させました。
あらためて読み直すと、そりゃ聞いた皆さんにすんなり理解してもらえるわけがないなと苦笑するほど、内容がごった煮で、複雑で、何よりかにより長すぎる(笑)。これもその内、もう少し読みやすいよう刈り込んで、工夫します。
岸田首相のすっからかんの愚かな暴走に、これが対抗できるわけがないかもしれないけれど、でも、私はやっぱりこういうかたちで、ここから自分の戦いを始めるしかないと思っています。
誰が何と言おうと、目をつぶろうと、日本は今、こわれかけていると思います。平和も環境も知性も人権も民主主義も、すべてがねじまげられ、滅ぼされようとしています。それに抵抗し対抗する力もいろいろと芽生えて来てはいますが、この闘争がどうなるのか正直私は見当がつきません。楽観も悲観もできません。
ちびちびとでも、読んでいただければ幸せです。