出たなていねい
相手が納得も了承もしてないのに、「理解が深まった」とか言ってしたいことをするって、それレイプ犯のやることとどこがちがうんだろうね。明後日から福島の汚染水を放出すると言ってるどっかの首相に聞きたいが。
そして、またもや出ましたね「ていねいに」説明するって。私は言語を扱う職業の者として、「ていねい」という語句の代理人となって名誉毀損その他で首相や政府を訴えたいぐらいなんですが、これほど今の政府に蹂躙され汚されて汚辱にまみれさせられたことばってあるのかしら。「ていねい」の葬式でもしてやりたいよ、私としては。
地球を五周ぐらいゆずって、「ていねいな説明」もよかろうとしたって、あのさ、どんな悪徳商人でも、「ていねいな説明」をするのは、商品売りつける前だろう。相手がいらないとかするなとか言ってることを、否応言わせずやってのけて、その後でどんだけていねいな説明してもどうすんだよ。そういうのは、ていねいとも説明とも言いません。またもやレイプ犯を例にとると、いやがる相手を裸にして押し倒して無理やり性交したあとで、なぜ服を脱がせたのかなぜ手足を縛ったのかなぜ性器を挿入したのかどうしてそういうことをしてもいいと思ったのか、延々ていねいに説明したって、どんな相手が納得すると言うんですかね。今の政府や首相や閣僚がやってることって、それとまったくちがいませんが。
ひょんなことが、いろいろ起こって、仕事がほぼ一週間ほど遅れています。八月ももう終盤、ひとつ心をひきしめて体制を立て直さなければ。まあ、明日は全体を見渡しながら、少しのんびりしましょうか。高校野球も決勝戦だし。
試合も選手もいいのだけれど、ここまで最後になってくると時間が余るのか何なのか、アナウンサーや解説者が妙に感傷的に大会の意義とかをしみじみだらだら語り出すから、それがもういやでねえ。変にもう、手垢のついたドラマの枠に落とし込まないでほしい。
ところで私は神村学園の監督さんが勝利の後のインタビューで、毎回「うちは打撃はだめなんで」みたいなことを言われるので、二桁得点を取りまくっていて、それはあんた嫌味だぜとおかしくてたまらず、ひょっと優勝してもまだそうおっしゃるのかどうか聞きたいという気にだんだんなってたので、その点はちょっと残念です(笑)。
それにしても暑さがいっこうに衰えません。前庭のジャスミンを先日かんしゃく起こして、少し切りまくったら、その下に隠れていた鉢植えの桃の木に、かわゆらしい小さい桃の実がついていて、どうしようかとまごついています。たしか去年はもぎって食べたんだよね。ちゃんと桃の味がしたのじゃなかったっけ。