1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. ここの、じゅうにんは、ぼくだい

ここの、じゅうにんは、ぼくだい

みなさん、こんばんわ

ぼくよりも、むかし、ちょっといただけの、こねこのしゃしんがひろまって、
ちょっと、むかついています。

はじめてのひともいるだろうから、じこしょうかいすると、
ぼくは、このいえに、じゅうさんねん、くらしている「かつじ」という、ねこです。

かいぬしは、まあまあだいじにしてくれるけど、
よるに、ぼくが、べっどからよんでも、なかなかこないのは、むかつきます。

かいぬしは、ぼくのことを、ひとにはなすときは、
「あたまはいいし、かおもいいけど、せいかくは、いじけで、へたれで、
ふつうのひとは、てこずるとおもうから、どうしても、わたしが、ながいきして、
さいごまで、めんどうをみなくちゃいけないとおもう。
 たくさんのねこを、かったけど、こいつが、さいごだとおもうと、
なんだか、なさけないなあ」とか、ひどいことばかりいっています。

でもきっと、たにんがおなじこといったら、きをわるくするんだよ。
 ちゃんとわかってるんだからな。

さむくなったので、かいぬしは、しごとをさぼってばかりいます。
 ぼくのぶらしかけも、さぼりがちで、
おしりに「けだま」ができました。
 かいぬしは、ゆうべとけさ、ぼくが、ぎゃあぎゃあおこるのもかまわずに、
はさみで、けだまを、きりました。
 「そら、すっきりしただろ」といって、ぶらしをかけてくれました。
 たしかに、きぶんはいいけどさ。
 もっと、こまめに、まいにち、かけろや。

かいぬしは、ねるまえに、べっどで、「みすてり」をよみます。
 ぼくは、ほんのひょうしに、くびをこすりつけて、かくのがすきだから、
かいぬしが、ほんをひらくと、いつもくびをすりつけにいきます。
 かいぬしは、「よめないでしょうが」とおこって、ねがえりをうちますが、
きげんのいいときは「はいはい」といって、あかりをけして、
ほんをおいて、ぼくとねます。
 からだにも、めにも、そのほうがいいんだから、
ぼくに、かんしゃしてもいいとおもうんだよね。

Twitter Facebook
カツジ猫