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知らんぞ~

ソクラテスのせりふじゃないが、「おのれを知る」っていうことは、最高に重要だけど最高に難しい。
 授業をしていて、いっつも思うことなんだけど、「合格点に達しないかもしれないと心配な人は追加レポートを出してもいいよ」とか言おうもんなら、それで助けてやろうと思っていた学生はほぼまずまったく出して来ないし、出して来るやつに限って、とっくに合格点に達してるどころか、もうこれ以上評価を高めようがないから、もったいないからやめといてくれと頼みたくなるような立派な優等生ばかり(笑)。ちょっともう、泣きたくなる。泣かんけど。

集中講義も半分終わって、最終レポートにかかる人も多いだろうからと、掲示板に、これまでに出してもらっている毎日の小レポートについて、注意を喚起しておいた。この小レポートは毎回、ちょっとした質問や課題について意見を書いてもらうもので、出さなくても減点はしないけど、最終レポートが合格点に達しないときなどに、これで平常点を補充して加点して評価しようというもので、その旨も伝えてある。

おおむね、受講生はちゃんと出しているのだが、中には数名、ほとんど提出していない者や、出していてもこちらの課題や質問にはまったくふれていない(かと言って他に面白いことを書いているわけでもない)者もいる。減点にはならないけど、最終レポートの加点が少なくなるから気をつけてと、掲示板には書いた。

でも、教師としての豊かな体験(笑)のせいで、書きながらもうなんか脱力するんだよねえ。「三日に一度くらいはチェックしておいて」とも授業で伝えているのだが、もう、賭けてもいい、ちゃんと見てるのはきっと見る必要も注意する必要もない人ばかり、小レポートを出してない、もしくは内容が不十分で、最終評価で合格が怪しい人は、そもそも絶対見てないだろう。知らんぞもう。個別にメールで注意する暇はもうないし、そもそもメールアドレスを私に伝えて来てない可能性もあるし。

だからこんな注意喚起をしていると、どこぞのお役所や企業みたいに、「私は言いましたからね~」というアリバイ工作をせっせとしているみたいで、自己嫌悪までうっすら感じてしまうんだよ。

ひょっとこれを読んだ受講生がいたら、友だちの受講生に広めておいて下さるとありがたい。よろしくお願いいたします。

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カツジ猫