ここはやっぱり、ぼくのいえ(カツジ猫)
みなさん、おはようございます
はちがつのすえに、しんだ、かつじです。
かいぬしが、にわにうめて、おはかもつくってくれたけど、
かいぬしのめにみえないだけで、いまも、いっしょに、くらしています。
いま、かいぬしは、うえの、おもやをかたづけています。
ことしじゅうに、きれいにしたかったらしいけど、むりみたいです。
でも、すこしずつは、かたづいてるようで、
せんぱいねこの、きゃらめるさんや、あにゃんさんや、
しょだいねこの、おゆきさんや、そのほかのせんぱいねこたちは、
このごろは、おもしろがって、だいたい、うえのいえに、います。
きゃらめるさんは、おゆきさんと、むかしばなしをたのしんでいて、
あにゃんさんは、いもうとや、きょうだいのくろねこたちと、
まいにち、なかよくしています。
ぼくは、じぶんのおはかが、きにいっているし、
かいぬしがいる、したの、ちいさないえに、なれてるので、
わりとよく、にわをあるいたり、したのいえにいったりしています。
いきていたときは、しんだねこたちのすがたはみえなかったから、
かいぬしとふたりで、くらしているつもりでした。
いまは、かいぬしは、ぼくがみえないようだけど、
ふたりだけで、いっしょにいると、
いきていたときとおなじで、むかしにもどったようで、
くつろいで、いいかんじ。
ここは、やっぱり、ぼくのいえなんだなあと、おもいます。
かいぬしも、そうなんじゃないかな。
べっどに、ころがりながら、「よう、かつじ」なんて、
ときどき、こえをかけて、てをのばしてくるし。
「あんまり、いりびたるんじゃないぞ。
かいぬしは、ねこのいないくらしに、だんだん、なれてきてるんだから、
おもいださせるのは、ほどほどにしとけ」と、
きゃらめるさんは、ときどき、ちゅういします。
「きにしなくていいよ。あのこは、あんたがいないと、
たいくつで、つまらないのさ」と、
おゆきさんは、いいました。
「あんたみたいな、おおきめのねこと、とっくみあって、
くみふせるのが、たのしいんだよ」だって。
ほんとかな。
「おまえ、けだけで、すかすかじゃん」と、いってたくせに。
このしゃしんは、まだ、したのいえがたって、まもないころで、
ろうかにも、なにもかぐがなくて、おいてある、かごのなかに、
ぼくが、ねていたころのものです。
いまは、かいぬしが、つくえをおいて、
ぼくのしゃしんを、かざっています。
そのよこの、せんたくかごも、ぼくのねばしょのひとつでした。
ぼくがしんだあと、かいぬしは、よみかけのしんぶんや、
えりまきや、てぶくろを、よくほうりこむので、
ぼくは、そのうえに、ねてやったりしています。
いまも、ひあたりがよくて、ひるねにはさいこうのばしょです。
