1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. こっちは雨です。

こっちは雨です。

こっちも雨です、かな?

キャラママさん。
「第九地区」、パワーがありましたよね。あの主役の人がすごかったと思いません? 特に最初のころの小役人風のとこ、おかしくて涙が出るほどうまかった。あの書類にサインもらう手続きのばかばかしさと、そのついでに、ぞっとするほど恐ろしい残酷なことしてしまうのに気づかない、あの感じ、日本の日常でもあるけど、戦場とかスラムとかでもきっとそうなんでしょう。
私は最初、あの人が、エイリアンなんかよりよっぽど無気味だったです。白いシャツ着てネクタイ…はしてなかったっけ、どこまでもフツーのまともな会社員だか公務員だかなのに、もーのすごく気味がわるく気持ちがわるかった。笑顔もしぐさも何もかも。この人、人間?って感じ。なまじ外見が私と同じ人間だから、その違和感がすごかった。特に演技もしてない風で、そうなんだから、何だかすごい。

で、こわれはじめてからは、むしろとってもまともで健康的で普通に見えて、最後の場面は一番まともな人間に見えたぜよ(笑)。

エイリアンははじめからあんなんですから、逆に気味悪くないんですが。でも、キャラママさん風に、面白いからいちゃもんつけると、女性のエイリアンがいないのね。その方がごちゃごちゃしないでよかったとは思うし、第一あの種族が雌雄の性を持ってるのか単性なのか3つか5つか性があるのか、それさえわからんのだからなあ。
だけど、「パパ」と言ってるからなあ。「ママ」を連想しちゃうよな。
そうなると、「気持ちの悪い外見にだんだん共感し親近感を持つ」というのが、あの映画のねらいのひとつなら、女性はそういうのから排除されちゃうのか、結局は外見かとか、つい思う。まあ、いちゃもんの域だけど。
だって、「アバター」でも「猿の惑星」でも、一応、女性も異様な外見で、でも最後は変に見えないようになってたでしょう?やってやれないことではない。

でも、「プリンセスと魔法のキス」のホタルとか、「美女と野獣」の野獣とか、外見が徹底的に醜くて、でもその精神性で魅了する、っていうの、女性ではまだ多分ないんだよね。あったっけ?

バギイちゃん、どうしてる? 「デスパレートな妻たち」に出てくる、ケイラという、かわいいけどすごくタチの悪い女の子(やってる子役がうますぎて恐い)見てると、キャラママさんもこんな気分なんだろうかと思っちゃいます。ご健闘を。

Twitter Facebook
カツジ猫