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バギイの望み

いやもう、なんだかよくわからないのですが、もしかしたらバギイはシナモンと同じように、猫べやの寝床じゃなくて、私のソファやベッドでいっしょに寝たいのかもしれません。
だったら居間や寝室にさっさと入ってくればいいのに、「行きたい~、入りた~い、でも、だめよね~、だめよね~、だめなんでしょ~」という鳴き声なのかもしれない。
ゆうべ、ようやく入ってきて、ベッドやソファで寝ているので、なでてやったらノドなど鳴らして、ぎゃあぎゃあ鳴くのはやめました。

これで一件落着かと思っていたら、今日学生が二人遊びにきて、暑かったのでサッシを開けて格子戸だけにしていたら、また、身体をよじよじして、外に抜け出してしまいました。
お腹のあたりを抜くときなど、「ぎゃ~お~!」と苦しそうにもだえていて、あれ絶対、身体にも悪いと思うんだがな~。
気づいたら、シナモンもまた、こちらはひっそり、いつの間にか、また外に出ていました。
後で出て行って、シナモンはつかまえて入れましたが、バギイはまた帰ってきません。
今また雨がふり出して、気がかりですが、まあ明日にはつかまるでしょう。

学生と言っても、一人はもう卒業して勤めています。私が金がないないと騒ぐもので、自分たちで弁当やお菓子を買ってきました。
絶対、若い者に金を出させなかった、私の老恩師とはまったく、えらいちがいです、私ときたら。
その上、来る日をまちがえていて、買い物をして戻ってきたら、玄関の石段に二人が座っていました。少しは家をきれいにして迎えるつもりだったのが、がらくたが散らかりっぱなしのまま、家に入れることになりました。片づける手間が省けたのはよかったかもしれない。

最近、友人たちと墓や戒名の話ばっかりしているので、さすがに若い彼女たちとはそんな話がしないですむだろうと思っていたら、二人が就活や結婚や将来の人生設計をあれこれ話している時、「死んだらどうするか、いったい葬式や墓をどうするかが気になるのよね~。それさえなかったら、別にもう結婚しないでも子どもいなくても、全然かまわないんだけど」と一人が言うので、「わ~、えらいなあ、もうそんなこと考えてるのか。私なんか、最近まで考えたこともなかった」と、結局また、墓や葬儀や戒名について話すことに。

就職した彼女は、お母さんにすすめられて、初給料で喪服を買ったそうです。で、生前葬の話をしたら、「絶対、呼んで下さい」とはりきってました。「あれ、着たいんです」と、やる気まんまんでした。「ぜひ、私の生前葬で喪服デビューして。受けつけとかも頼むかもしれん」と言っておきました。

もう一人の彼女は子どもはぜひ持ちたいけど、仕事も絶対したいし、やめたくないそうで、「自宅でできる仕事をするため、資格をとっておきたい」とか、いろいろ考えていました。二人とも多分、結婚を考えている相手がいて、だから話が具体的で、将来を考えないと現在が決まらないのでしょう。私もふくめて三人とも、ものすごい深刻な状況ではないので、むしろ前向きに計画がたてられて、いやまあ、深刻ではあるけど、どこか楽しくもあります。

雨と風がひどくて出先から帰れず、日曜の映画はとうとう見に行けませんでした。すごく残念です。

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カツジ猫