このいえには、ぼく(カツジ猫)
みなさん、こんばんわ
かいぬしは、なんか、えいがをみて、そのなかに、「ぼぶ」というねこがいて、
「すごく、すてきだった。りっぱだった」といって、
ひまがあると、ぱそこんで、そのねこの、がぞうをみています。
「おまえみたいに、めが、およがないのよ。
ふあんそうじゃないの」といいます。
でも、ゆうべ、べっどのうえで、ぼくにむかって、
「ぼぶは、そりゃ、りっぱで、さいこうだけど、
このいえにいるのは、やっぱり、おまえでないとね。
その、ふあんていなかおつきも、めつきも、
なにもかも、やっぱり、おまえでなくちゃ」
と、ほんとうに、まんぞくそうにいったので、よかったです。
まんざら、うそでもなさそうだったし。
きのうから、いっきに、すずしくなりました。
かぜが、いっぱいふきこんで、
かーてんが、ふくらんで、まいあがっています。
「おたがいに、やっと、このなつを、いきのびたね。
おさしみと、おさけで、しゅくはいをあげようか」と、
かいぬしは、いっています。
「でも、これから、さむくなると、
のらねこさんたちには、きびしいきせつになるね」と、
かいぬしは、しんぱいしていました。
いえのまわりに、いちじ、いっぱいいた、ねこたちは、
このごろ、すがたが、みえません。
こねこたちもいたのに、どうしたのかな。
いまから、ぼくは、かいぬしと、ごはんをたべます。
それから、いっしょに、てれびをみて、ねます。
あすも、きょうみたいに、すずしくて、おてんきだといいな。