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この猛烈な暑さの中

◎猫のカツジは、エイズワクチンの予防注射をしたので、疲れているだろうから、エアコンをつけっぱなしにしてやろうかと思いつつ、原発反対のためにそれもやめて、「暑かったらお外に出るんだよ」と言い聞かせて仕事に行って、急いで帰ってきたら閉め切った部屋の中は38度になっていて、やつはそのただ中で寝ていました。
ひょっとして潜在的な自殺願望でもあるのかしらん。

まあ、おかげで別に体調が悪い風でもなく元気なので、ほっとしています。
シナモンも歯の痛いのが治ったのか、よくエサを食べはじめました。しかし、私が「もう彼女も長くないかもしれない」と思って買ってきた上等のロイヤルカナンとかいうのが気に入って、そればかり食べるのが悩ましい。シナモンや、これは私の収入ではそうそう買える値段ではないんだってばさ。

◎じゅうばこさん

何かさあ、私がこうやってカリカリするのは、自分が中途半端に「いい人」「いい先生」やってたのが、あばかれたような気分になることなんですよね。
「だったら、そこまでやってみろ」と言われてるような気がしてさ。
けっ、やれるわけないじゃんと思って、そのくらいならもういっそ、初めからそんな配慮はしないどこう、という気になってしまって、それもまた何者かに、「中途半端にいいこと」をやめさせられたようで、腹たつのよな~。

こう、うまく言えないけど、たとえば、年寄りの(いやまあ私も年寄りですが)荷物を持ってやっていたら、「じゃ私も」と年寄りでもないやつや、まあそのへんの年寄り皆から、どさどさ荷物をのせられて、ぶっつぶれて、倒れて死んだら、「あら~、そんな無理をしなくてもよかったのに、身にすぎた親切するからまあ」とか、したり顔で葬式のとき言われるんだよなあ、きっと。上から上から荷物のせたどっかのやつからさ。

自分であれ他人であれ、そのへんにあるうまい話や都合のいいことは、大切に使わんかい。できるだけ自分は使わないようにして、大切にとっとかんかい。と、こういうことを言うと、「だから生活保護を安易に使うな」とかいうやつが出てきそうで、それはそれで、またムカつくんですがねえ。たしかに一部重なるかもしれないだけに、なおのこと。

神様だって仏様だってそうじゃないかと思うのですが、人に少しでも親切にしている人って、案外ぎりぎりでそうしている人も多い。それなのに、「じゃあ自分も」「じゃあこれも」と、どんどんそれに甘えるやつって、結局そういうささやかなサービスを、ぶちこわして、枯らしてしまって、それに自分でも気づかない。

とっぴすぎる連想は百も承知ですが、私、こういう局面で陳腐なポルノ小説で浣腸プレイの拷問受ける気の強い美女という図式を思い出します。ああいう話では、そういう女性は必死で脱糞をがまんしていて、がまんの限界のところでとどめの浣腸をされて、どばっと排泄するんでしょう、たしか。
私に「メールで教えて」と言ってきた彼女たちもそうですが、そういう種類の行動や発言というのは、何やらそのとどめの浣腸のようなもので、糞を頭からひっかけられても知らんぞという気にちょっとなりますね。いや、そろそろお食事どきに、つまらん話でごめんなさい。

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カツジ猫