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ごみ袋も懐かしい

この十年間の親戚や実家の片付けの間に、たくさんのごみ袋を買いました。使い残しも多くて、次々に使用して減らして行っています。
今朝、未開封の袋を破って中のごみ袋を出したら、叔母が住んでいた地域の燃えるごみ用の袋でした。
叔母も亡くなり、住んでいたマンションもとうに人手に渡っています。
そこはかとなく懐かしく、いつものようにプラスティックのごみをスーパーに持って行くのに使い始めたものの、何枚かは取っておきたい気持ちになっています。

少し前に福岡で衝動的に大量の本を購入した。
その中の「戦禍に生きた演劇人たち」は、単行本で何度となく読み返したが、講談社文庫で出ていたので、大いに嬉しくて買ったものだ。広島で被爆し全員が亡くなった劇団「さくら隊」のメンバーと、その周辺の人々を追ったノンフィクションである。
読むほどにつらい。そして、おののく。演劇を愛した若い俳優たちが、戦争の中でどう生きたか。そして死んで行ったか。
多くの人に読んでほしい本だ。

自分の中の何かが、静かに死んで行くのを感じる。
反逆精神か? 笑いか? 優しさか?
代わりに何が生まれてくるかは、わからない。

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カツジ猫