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さすがはシナモン

しっかり者で明るくて前向きの三毛猫シナモンの命日が近づいている。庭のお墓に花でも植えてやるべきところだが、さすがはいつも一人でちゃんと幸福を探して楽しそうにしていた猫だけあって、植えっぱなしにしていたアザレアとデイジーマム(多分)がみごとに満開で、お墓はすばらしくきれいである。どうせ飼い主は忙しいだろうから、あたしが自分でやっときますみたいな声が聞こえてきそうで笑ってしまう。

せめて周囲の草をむしって、前庭をきれいにしておくか。放りっぱなしの奥庭は、便利屋さんでも頼んで草取りをしてもらおうかと思っていたが、今日行ってみたら、去年、若い人が徹底的に草むしりをしてくれていた名残りで、今年もそんなにひどくなっておらず、これなら私がダイエットをかねて草取りしたら何とか行けそう。

DVDで、「くるみ割り人形と秘密の王国」を借りて見たついでに、岩波少年文庫のホフマンの原作を注文して、読んでしまった。私は多分小学生の時に、友だちの家か学校かどこかで、この話を漫画で読んだ。そして、別にかわいくもきれいでもないくるみ割り人形がどうしてか好きで好きでたまらなくて、すごくどきどきしながら読んだのを覚えている。本が好きで小説はたくさん読んでいたのに、それにひけをとらないぐらい、夢中だった。何にそんなにひきつけられたのか、その時でさえ、ふしぎだった。漫画の絵も、特に上手だったわけでもない、とてもふつうの絵だったのに。

映画を見ても小説を読んでも、その秘密はわからなかった。多分もう永遠にわからないだろう。それでも、心のどこかには、まだその時のときめきとはらはらした緊張感がはっきり、かすかに残っている。

大阪12区の宮本たけし候補、沖縄の屋良候補、どちらも当選してほしい。何かできることがないかなあ。

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カツジ猫