さまざまな純白
暗くなってから水まきに外に出たら、空は一面の灰色。曇っているのかな、今夜の名月はお預けかしらと思っていたら、ずっと向こうの森の上から、まぶしいほどの光がさして、巨大な月が昇ってくる気配。もう少ししたら写真でも撮りに行くかな。
自民党の首相だった三木武夫氏(あのころは自民党もまともな政党だった)が奥さま(のちに九条の会の初代代表のお一人)に、「庭に植える花は白いのがいい。夜遅く帰って来たときによく見えるから」と言ったそうだが、本当に月の昇る前の薄暗い庭でも、さまざまな白い花はくっきりと浮かび上がっている。奥庭では淡いピンクや薄い黄色のバラも皆、同じように白く見えて、庭のあちこちが一面に白い。
ジンジャーも白い花だが、これは昼間につぼみのままのをいくつか切って来て飾った。見た目は葉っぱも枯れて荒々しいが、いい匂いがただよっている。
家の窓にはとりあえず、フェイクのお団子飾りの横に、うさちゃん二匹をレイアウトした。
今、外に出てみたら、月はもうかなり上の方で、それでも思い切りでかかった。光が強すぎて、私のちゃちなスマホでは失敗した目玉焼きみたいに、はしっこが流れてしまうが、まあそれもご愛嬌だ。
来年は、私も日本も地球も、無事に月を見られるだろうか。せいぜい、がんばるつもりではいるが。