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せんたくかごを、げっと(カツジ猫)

みなさん、こんにちわ

このごろ、かいぬしは、といれと、おふろを、りふぉーむしていて、
ぎょうしゃの、おにいさんが、きていました。
 「ぼくの、なわばりだぞ」とおもって、ぼくがべっどのうえから、じろじろみていたり、
においをかぎに、あしにくっついていったりすると、
おにいさんたちは、びっくりして、「ひとなつこいですねえ。
ふつうは、ぼくたちがきたら、おくにかくれて、でてこないのに」といって、
ぼくをなでたり、かまったりして、
「かわいいですねえ。おおきいですねえ。しゅるいはなんですか」といいました。

かいぬしは、「ただのざっしゅの、のらねこですよ。
いなかのいえに、まよいこんできたんです。
おおきくみえるのは、けがながいからで、じつは、すかすかなんです。
かおとあたまはいいけれど、びびりの、いじけで、
わりととつぜん、かむから、きをつけてください。
もうとしだから、はがすりへっているから、たいしたことはないけど」と、
いつものように、けんそんしていました。

それからも、ふろばや、といれのなかで、おとがするので、
ぼくが、べっどで、みみをぴくぴくさせて、めをきろきろしているので、
かいぬしは、「きにしないでいいの。おつかれさん」といいました。
「ながいめでみると、ただしいせんたくだろうけど、
また、おかねがなくなるなあ。としが、こせるかしら」となやんでいました。

きょうはまた、しずかになりました。
 かいぬしは、かぜぎみみたいで、「いまいち、やるきがでない」といって、
ごろごろしています。

かいぬしは、りふぉーむをしてもらうために、といれや、せんめんじょにおいていた、
いろんなものを、へやのあちこちに、いどうさせました。
 きがえのしたぎや、あらったたおるをいれてある、
おおきなせんたくかごが、ろうかにでていて、
そこは、ぼくの、ねどこのかごにいくみちのとちゅうでした。
 べつにじゃまにはならなかったけど、ちょっとのぞいて、はいってみたら、
ふかふかの、ばすたおるが、ちょう、きもちよかったので、
ぼくは、さっそくそのうえにねました。
 だいにのねどこに、いいやとおもって、ふたつのばしょでかわるがわる、ねることにしました。

かいぬしは、「あちゃー。こうなるとはわかっていたけど」と、
あたまをかかえています。
 「そりゃ、せんたくしたてで、いいにおいはするし、
したは、したぎや、たおるで、ふわふわだし、
いいきもちなのは、わかるけどねえ」といいながら、
べっどから、ぼくを、ながめています。
 「もういっかい、あらわなくちゃいけないかな。
おまえのけがついてるだろうし。
 でも、だりい」とかいっています。

まあ、ゆっくり、かんがえてくれや。

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