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そうかやっぱり食ってたか

昨日、マッサージ店でお客さんとスタッフが「解除された知らせはしないでいいですよね」と言い合っているのが、ちょっと聞こえた。
 多分私がぼやいていたような、のべつまくなし番組ぶったぎりの、なんちゃら警報発令の緊急ニュースに、うんざりした人の声じゃないのかな。

そのように日本国中が、大雨騒動でてんやわんやになっていて、実際死者やけが人も少なからず出ているときに、気象庁の人が会見を行って、慣れない口調でいろんな説明や訴えをしているのを聞いていて、首相や閣僚がまったく顔を出さない、声も聞こえないのは妙な感じだなあと思っていた。あんまりパフォーマンスめくのもいやだが、最低でも作業服着てヘルメットかぶって、国民に呼びかけて励ますぐらいのことは、思いつかないもんなんだろうかと。忙しい現場の人たちに慣れない記者会見なんかさせてるぐらいなら。

その時点でわるーい予感がしたのだけど、あんまりそういうこと考えるのも不謹慎だし、被害妄想がすぎるかもしれないと思って、ここにも書かなかったし誰にも言わなかったけど、「まさか、ひょっとして、またあいつら、どっかで寿司か何か食って宴会でもしてるんじゃあるまいな」ってことだった。
 何しろ前歴があるからね。自民党の閣僚の国家の非常時に酒盛りして遊んでるのは。たいがい批判もされたけど、あんまりこたえてる風でもなかったし。
 それにしても、こいつらほんとに、食ったり飲んだりするしか仕事がないのかよって具合でさ、「台風や災害のときに、よりによって宴会とは」とか批判されるけど、あれ別に「よりによって」じゃなくて、毎晩宴会っぽいことしてるから、いつ災害があったって、それと宴会がぶつかるんじゃねえのかと最近思い始めてた。

それでも、これだけラジオで「何十年に一度の災害がせまってます」と絶叫されてるような夜に、たとえ宴会や食事の予約があっても、キャンセルとかしてみようという発想はないんかいなとか、よっぽど高級料亭でキャンセルするのがためらわれるんだろうかとか、いったい、どのくらいの宴会だったらキャンセルしてもいい心理になるもんだろうとか、実につまらんことを、ずっと頭の隅で考えていた。

ちなみに私が首相とか市長とかだったら、これだけの災害があってたら、たとえ、必死にお金をためて、やっと予約を取れた、大好きなメニューの食事会でも、ためらいなく、選択の余地なく、即キャンセルします。もったいない、残念とさえ多分思わない。自宅に流れ込んだ泥の中で息がとまった高齢女性や、車ごと濁流に流されて行方不明になった人たちや、そのご家族のこと考えたら、そんなこと思うことさえ許されないと感じる。当然でしょう。あたりまえすぎて、今さら書くのも恥ずかしいぐらいだ。

その後もまったく首相らが姿を現さんから、まさかもしやとは思っていたが、今朝ツイッターを見て、ほんとに、がびーん!!!

最低ということばさえ生ぬるい。私が考えるだけでも失礼だと自分を恥じていた予想が、こうも、そのまんま当たるとは。あらためて、恥知らず。歌の文句じゃないけれど、こんな、私なんか消えてもどうでもいいと思ってるやつらに、私の運命の舟のオールなんか、絶対まかせてなるものか。

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カツジ猫