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その気になれば私は働く

今日こそは絶対に「ヒロインズ」を読み上げてやる!と、昨日の夕方決意して、ベッドにひっくり返って、分厚いやつの後半を読み飛ばしてた。ごっちゃごっちゃの内容なのになぜか奇妙に快く頭と心に入って来て、どんどん読めるのだが、さすがに一瞬眠気がさして、本を落っことした。

私がベッドにいるのでうれしかったのか、カツジ猫がそばに来て、ぺたっと肩によりそって寝ていた。こいつが何を考えて感じているのか、十年近く暮らしても私はいまいちわからないのだが、こうやって、黙って自分からそばに来てくっついているときは、多分、おさしみやおやつをもらう時と同じぐらい、こいつにとって至福のときらしいということは、なんとなく、わかる。

で、その真上に、重い本をどさんと落としてしまったのだ。やつはフウともギャアとも言わず、ただ光速の速さですっとんで逃げて、ベッドの端に移動した。あんまりパニクる様子もなかったのは、さすがに年の功なのだろうか。「ごめんごめんごめん」とはいつくばって謝って、身体をさわってみたが、ソフトカバーの本だったし、けがをしている様子はなかった。トラウマになってる風もなく、ほっとした。

結局本はまだ読み終わってない。でも終盤に近くなると、フィッツジェラルドと妻のゼルダの関係にしぼられて来て、いろいろと、息づまるほど面白い。それでついつい、アマゾンで検索して、8000円もするゼルダの作品集と、フィッツジェラルドの「夜はやさし」の文庫本を二冊注文してしまった。
ちなみに私はフィッツジェラルドは、乱読に走ってた高校時代に一応は読んだが、なんかどうも気が合わなくて、それきり食指が動かなかった。モームは大好きだったし、ジイドなどもちょっと不安な魅力があったけど、フィッツジェラルドやヘミングウェイは、なーんとなく油断できないやつという気がしていた。女性をろくな扱い方してないような感じがした。今思うと、その感覚があたっていたのに自分で驚く。

ゼルダとの関係や、裏話を「ヒロインズ」で知ると、そういう週刊誌みたいな読み方はいい趣味じゃない気もするが、フィッツジェラルドも面白く読めそうな気がする。あーでも、これでまた、お金と時間がなくなる。

ホームページも生活も、研究モード、古典文学モードに切り替えようと苦心惨憺している私であるが、まずは、そういう学問的情報のブログやツイッターを常時見るようにしようと考えた。大学の同僚や知人のはときどき見るが、もっといろいろあるはずと思ったら、探し方が悪いのかもしれないが、意外と見つからない。

特に集めたわけでもないが、ここ数年の「九条の会」などの活動の中で、ついのぞいて参考にするツイッターやフェイスブックはかなりあって、下のものなどは、その代表的なやつだ。これをのぞいていると、いろいろと最新の貴重なニュースや発言が、おのずと集まってくる。

インドア派キャンパー

こたつぬこ

はるみ

かまやん

きづのぶお

TOKYO_DEMOCRACY

池田清彦

そういうのがないのよ、国文学関係のが、なかなか、ちっとも。
何事も前向きに考える私は、そうか、それじゃもう、せめて江戸紀行に関する記事を毎日せっせと書いてたら、私の「いたさかランド」なんて、あっという間に貴重な存在になれちゃうじゃないかと思って、さっそく書庫から適当なファイルを持ってきて、調べ始めたのだが、これが大変面白い。

「紀行右よし野」って、やつ。面白いんだけど、字がけっこう癖があって、要所要所で読めなくて腹が立つ。えー、国文学関係の皆さま、ひょっと見ておられたら、この一番下の文字わかりますか? 見た気もするので、「くずし字解読辞典」とか見たら、案外すぐにわかるかもしれないんですが。「(旅)客の手を」の次の字です。もしもおわかりでしたら、「お手紙」欄からのメールか、フェイスブックのコメント欄でご教示いただければ幸いです。

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カツジ猫