それでも年はあらたまる
どこぞでは手抜きのトンネル工事が発覚したとかいうし、政府が腐ってると、もう日本全体が末期症状っていう感じがするなあ。それでもスーパーではしめ縄やら鏡餅やら数の子やらが、こんなの全部売れるんかというぐらいずらっと並んでいるし、こういうの買えない人もきっとたくさんいるんだろうと思うと、いったい自分がどんな国に住んでいるのかわからなくなって目まいがして来る。
私は例年おせち料理は、自分の好きなものだけを重箱につめて、ちびちび味わうことにしている。去年までは必ず、チーズやかまぼこのオードブルを買っていました。昔まだこういうのが珍しかったころ、叔母が正月によく買って来た思い出に敬意を表していたのかもな。今でもこの季節ぐらいしかスーパーにはないし。
でも、今年は初めて何だか今まで目もくれなかった定番の和風のものが食べたくなり、昆布巻や伊達巻を生まれて初めて自分で買いました。さすが人間も喜寿になると日本人っぽくなるんだろうか。あるいは私としてはこれは異国情緒なのかもしれんけど。
子どもの時に一番好きだった「あわゆき」と「かんてん」も必ず買うことにしていて、数年前は淡雪を通販で取り寄せたり、近所のスーパーのおせちコーナーで「寒天はないの?」と聞いて困らせたりしてたのですけど、そのスーパーも今年は寒天をしっかり三色取り揃えて並べておいてくれていました。しめしめと浮かれて感謝しながら買いました。
黒豆は叔母が作るのにはまって、皆にわけて回っていたし、数の子は高いから敬遠したいけど母がわりと好きみたいだったから、結局毎年買ってます。今年は数の子が安い小さいパックがあってよかった~。
まあ、これで何とか正月用の食材はそろったかな。例年年越しそばはカップのインスタントを食べてるんだけど、今年はうっかり少し前に由布院のそばが売ってあるのを買っちゃったので、大晦日にはあれを調理しないといけない。
しめ縄は昨日何とか取りつけました。こうして写真にして見ると、ダイソーで買った門松が、あまりにもう、ちっこすぎて、笑っちゃいます。でも、このおかしなバランスが、実はけっこう気に入ってます。
車にもちゃんと毎年つけてるんだよ。
でも今日も洗濯その他、日常の雑務をしてただけで疲れてしまって、明日はお鏡餅を飾らなくてはならないのにパワーが残っているのかなあ。どきどき。