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そろそろうんざり

昨日も今日も明日も明後日も、何だかんだで、まったく自分の勉強ができない。ちなみに、その前の日も、その後の日も。もう何なんだ。ぶち切れそうで自分が恐い。って、もうぶち切れているのかもな。

それもそれだが、退職して二ヶ月、金がない金がないと言ってばかりの私がいけないのだが、聞いた人がほぼ皆、「まさかあ」「公務員は年金多いんでしょう?」みたいなことばかり言うのを聞くのにも、もういいかげん、くたびれた。
おせじや慰めで言っているわけでもなく、本当にそう信じているらしい。

そんな時代もあったのかもしれないし、そんな恵まれた人もどっかにいるのかもしれないが、とても私の年金は、どう考えてもそんなうらやまれる額ではない。
あんまり皆から、「ぜいたくな悩みですよ、世間の人と比べたら」のような言い方をされるので、世間の人はひょっとして数千円しか給料や年金をもらっていないのかと思い、自分が世間知らずなのかもしれないと思って、何人かの人には、はっきりと、「この程度ですよ」と額を言ってみた。

そうすると、大抵の人が「えっ」と絶句し、思いきり微妙な顔になる。そら見たことかと、こんなところで勝ち誇る自分もどっかまちがっていると思うが、やっぱりなと思わずにはいられない。正直な人は「本当に?」とか「その程度?」とか「ずっとそのまま?」とか聞く。つまり、まだ全額支給じゃない段階の金額と思うんだね。そう思われてもしかたのないような低い額なのです。
「死ぬまで変わるもんですか。ちなみに私学に勤めてた時代の分の年金なんて、全額支給じゃない時は、月に1000円でしたよ」と言ってやることにしているのですが。

もちろん、もっと苦しい生活をしている人はいくらでもいるでしょうから、これでもありがたいと思うし、基本的には文句を言うつもりはありません。だけど、勤めている間は、ひまで自由な仕事でうらやましいみたいに言われつづけ、やめたら今度はたらふく年金もらってぜいたくざんまいしてるように思われていたのじゃ、まったく、いいかげんにしろと言いたくなる。こんな公務員神話を誰が作り上げたのか知らないが、多分、退職した教師なんか、みえっぱりだから、本当は苦しくても余裕があるような顔して、世間をうらやましがらせてるんじゃないの。冗談じゃない。はた迷惑な。

私なんか、今、レバにらいための1パックを三日に分けて食べ、ノートパソコンのエアエッジもやめてプロバイダー料金を減らし、就職以来ずっと三冊とってた学術雑誌も大学の図書館で読むことにして全部打ち切り、町に行く時の都市高速使用はやめ、駐車場は繁華街から遠くの安いところにして歩き、それでもまだ、何か減らせるものはないかと考えている。明日の学会の懇親会も会費が痛いから欠席にしようかと思っているぐらいだ。

ゆきうさぎさんも前に書いていたが、世間の人はどこかに、お金を気にせず世間の厳しさを知らず、のんきにおっとり暮らしている万年少女や万年少年の学者がいると夢見たがるのが好きで、私などもともすれば、そういう無邪気でピントのずれた愛すべき夢みる夢子さんと思っておきたいらしいが、そんな人間がいまどきひとりで暮らして行けると本気で思ってる、そんな人こそ、よっぽど夢見るロマンチストだよ。

ところでバギイは、睡眠不足の私が眠れないほどまた鳴くので、ついにまた庭に放り出しました。まあこれから暖かくなるから大丈夫でしょう。帰って来なければ、それはそれで、エサ代が助かるというものです。

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カツジ猫