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やまったけどね~

じゅうばこさん

バギイはシナモンといっしょに、居間のソファや寝室のベッドに寝ていいのがわかったら、満足したのか、ぴったり鳴かなくなりました。
私がシナモンをなでると、小声で「みゅう」と催促し、自分もなでてもらいたがります。そういう猫だったのかよ、おまえは。

それで、年中、二匹でベッドに寝てるんですが、こいつら私が寝に行くと、ベッドをV字型に占領して寝ていて、「いらっしゃい」という目つきで見上げるんですよ。
どうやって私がその間に入れるというのだ。

故キャラメルもずっと私といっしょに寝てましたが、こいつも思えばいつも、私と一本足りない川の字(ひらがなの「り」の字?)になってくれればいいものを、必ず私の身体に直角に、T字型になるように寝てやがりました。Tの字の縦横の長さを反対にして、短い方をヤツと思って下さい。もしくはカタカナのトの形ね。おかげでいつも私はベッドから落ちかけていました。

猫に風水へのこだわりがあるとは思えず、でも、だったら何で、一番空間を無駄にする方角を選んで寝ますかね~。
しょうがないので、V字をそっと両側に押しのけてすべりこもうとすると、片方が、時には両方がきげんをそこねて、どっかに行ってしまいます。

それから、江戸時代初期の荒々しい若者の正義漢の話ですが、かぶき者と共通する部分もあります。それで思い出したのは、数日前に喫茶店で読んでた少年漫画の雑誌で、幕末を舞台にしたのがあって、絵も筋もまあ悪くなかったのだけど、幕末の町はかぶき者であふれていた、という説明文に、かぶき者ってふつう江戸時代初期だろ、と思いながら読んでいたら、最後にペリーの黒船来訪が出てきて、「泰平の眠りをさます上喜撰たった四杯で夜も眠れず」が紹介してあって、せっかくなら上喜撰がお茶で「蒸気船」とかけてる、ぐらいの注をつければいいのに、と思ったけど、更に「・・・という川柳が詠まれた」とかあって、さすがにもう唖然としました。

川柳は575、これは57577で狂歌です。まあ、学生もしょっちゅう俳句と和歌を言いまちがえますけど、これは公に刊行される雑誌の漫画でしょう。作者がまちがえても、編集部の誰かがチェックしないものでしょうか。そんなに江戸文学の専門家でなくても、サッカーとラグビーをまちがえるぐらいのとんでもないまちがいだと思うんですが。

それだけ、江戸文学、いや文学が世の中に知られなくなってるんだって思うしかないんですかねえ。ショックを受けた方がいいのかもしれない。

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カツジ猫