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たまった宿題ちょっとだけ。

◇昨日は母の日のプレゼントを買うのと美容院に行くのとで、久々に街に出た。これまた久々にバスで行って、ああ人さまの運転する車に乗るのって最高だなあと、いい気持ちになっていたら、ぐっすり眠りこけてしまった。気がつくと(運転席のすぐ後ろにいたのだが)、若い運転手が「ちぇっ、何だよう、この車は」とか「あー、朝16分寝ただけで13時間運転か(数字はちがうかも)、おれもようやるよ」とか大きな声で言っている。やばい兄ちゃんだ、早く下りなきゃと思って、あたりを見ると、終点をとっくに過ぎた道を走っていて、ますますやばいとふり返ったら客は誰もいなかった(笑)。

「すみませーん」と声をかけたら運転手のお兄さんは驚いて、「あっ、いらしたんですか」と、たちまち普通の気立てのいい若者に復元した。「ごめんねえ、眠り過ぎていた。どこかで下ろして下さる?」と聞くと、「いやー、すみません、気づかなくて。でも、終点過ぎて、『下りてない方いませんか』と一応アナウンスしたんですが、よっぽどよく寝ておられたんですね」と感心された。
「私の行くところには近くなったからいいけど」と言うと、「信号の関係で、ここでいいですか」と、あくまでも明るく親切にバスを停めてくれて、無事に下りた。ふう。どこか知らんけど操車場まで持って行かれなくて本当によかった。

その後、和紙の店をちょっとのぞいたら、しっかり傘を忘れて取りに戻ったり、久しぶりの街だと、いろいろ目がくらむわあ。
母へのプレゼントは、なかなかいい真っ赤なトレーナーが見つかった。デザイン化された猿の顔が全体に散らばった模様のやつで、予算は少しオーバーしたが、歩き回って探す手間を考えたら惜しくない。「デザイナーが四川省の人で」とか店の人が言っていた。中国生まれで上海育ちの母にはちょうどいいし(とか書いた後で、あーまたどっかの、ろくに読みもしないで毒もごみもごくごくまるごとまちがって飲みこむアホが、この人は中国人か道理で非国民的発言ばっかりするとか思うかと、昨日の「外国人が」発言を聞いたあとでは逆に過敏になってつい思う。別に中国出身でも火星出身でもどこの出自でもいいけれど、歴史も過去も知ろうとしない人に言っておくと、ちょっと昔は日本人て相当大勢中国で暮らしていて、中国生まれも育ちも全然珍しくはない、参考までに)申年まではまだまだ元気だった記念になると、それも嬉しかったのだが、だんだん、母にやらないで、明日の講演会の司会に私が着ようかしらという誘惑にかられて困ってる(笑)。
そこそこ有名なブランドだったらしく、美容師の男性が袋を見て「あっ、#$%&じゃないですか(私は覚えてない)」と言っていた。ますます自分で着たくなった。服なんかこのところ、全然買ってないもんなあ。

◇雨の中、さっき傘もささずにごみを出しに行ったら、ぬれたので、今エアコンの前に座って乾かしている。カツジ猫も、このごろエアコン近くの小さな椅子の上が好きらしく、そこで丸くなって寝ている。それなりに、気に入りの場所が移動するのだ。

身体が乾くまで、書く書くと言っていた宿題を。
その1。北海道補選は、圧倒的優勢と言われていた自公候補を短時間であれだけ追い上げ、投票率は上がり、さまざまな勢力がちゃんと結集し野党共闘も進み、ついでに京都の補選では共産党が候補を下ろすと言う画期的なこともあり、私は残念ではあっても失望はしてません。ただ、たいがいあきれかえって、これだけもう何も期待をしていないのにまだ失望することが残っていたかと我ながら敵ながら感心したのが、投票前日に益城町に出かけて、午前中の知事との会談ではおくびにも出さなかった激甚災害の指定を近日中に閣議決定すると、その場で発表した首相のえげつなさです。

江戸時代やひょっとして平安時代から考えても、これだけ露骨に震災や被災地や人の不幸を、自分の選挙や都合や売名に利用した指導者はいなかったのじゃないかと、そういうことでならたしかに歴史に名が残るだろうと思いながら、久しぶりに怒りで胸が煮えくり返りました。私はだいたい、いいことはこそっとするものだというのが趣味ですが、この首相の行動は本当に生き物としてのセンスも超悪い。
ネトウヨか支持者の方々はまた、東日本のときの菅首相の訪問が早すぎたのに比べるととか、ほめてましたが、当時の菅さんの訪問にはいろいろ不手際はあっても、計算は少しもなかった。ないのが普通だからほめ言葉にもなりませんが。エイズ薬害のときと同様、即座に動いて行動する彼の性質とも矛盾しないし、不自然な点もありません。その区別もわからないのなら、本当に人やものごとを見る目がないとしか言いようがない。

本当はこの十倍ぐらいの悪口雑言をここに書きたくて、ヒマがないから見合わせてたんですが、結局そこまで書かなかったのは、翌日の新聞とネットのニュースが、首相の露骨さに輪をかけて露骨に、この被災地訪問を無視したのに少しは溜飲が下がったからです。毎日新聞の第一面は新幹線復興の大見出しで、下の方に小さく首相の訪問記事が、それも民進党の岡田代表も訪問したという記事と並べて、もちろん写真もなし。選挙当日に、被災地訪問のニュースがでかでかと出ることを期待か予測かしていたら、これは随分腹立たしいでしょう。報道機関への政府の報復がないか今から心配だわ。
何でも国連の調査では、日本の報道規制のひどさ、報道の不自由さが民主党政権時代から何十位も急降下して今72位、韓国とタンザニアの下にあるそうですが、それにしてはやるじゃないかと、ちょっと見直したところです。おかげで私の怒りも少しだけおさまり、品のない悪口をいろいろ書かないですみました。おほほ。

で、せっかくだから、こんな品のないさらし方もあまり紹介したくないけど、ネットでいろいろおちょくられてる、被災地での首相の、カメラ目線の写真です。

https://twitter.com/katoikumi/status/724329703549456384

◇えっと、やっぱり長くなりすぎたので、「その2」の、もうひとつの宿題の生理用品の話は、またあとで(笑)。

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カツジ猫