1. TOP
  2. 岬のたき火
  3. 日記
  4. だいたいなあ

だいたいなあ

年の暮れにののしるのも何だが、性犯罪に関して、ジャニーズでも、今回の大阪の裁判でも、「被害者はなぜすぐに周囲に話さなかったのか。今ごろになっておかしい」と言う人(裁判長もだよ)、つくづくバカじゃないですか。

こんな事件の被害者が何十年も下手すりゃ一生口にできないのなんて普通で、別に想像しなくても、そういう証言や体験談が世の中にあふれ、学説?としても定着してるでしょうに。不感症で不勉強だよ、そんなことも知ろうとせず、考えられもしないのは。

私は小さい頃太ってたから、胸も大きくて多分そのせいで、小学生のころから汽車や電車ではしょっちゅう痴漢にあっていた。よく意味もわからないまま、もちろん不快だったけど、すぐそばにいた母や叔父や叔母にも、そのときも後でも言えなかったし、結局話さないままだった。彼らは皆、私がそんな被害に日常的にあってたことさえ知らずに、もう皆死んだよ。そういうもんです。

私は気が強くて元気で陽気でおしゃべりで、明るい女の子でした。それでも、そのことは、いっさい誰にも話さなかった。態度も変えず、落ち込みもしなかった。そのくらい忘れて封じこめました。

そんなもんだと知っといて下さい。多分、私だけじゃありません。痴漢でもそれだよ。ましてやレイプされた男女が一生誰にも話せないのは、私にはわかりすぎます。あえて話すまでの苦しみも決意もわかります。
 そんなことぐらい知っといて下さい。性犯罪について語るなら。

そして、こういう被害にあって苦しんでる人も、いっしょくたにしちゃ悪いかもしれないけど、災害や病気や貧困やいじめや不正や理不尽で苦しんでいる、すべての人も。

とりあえず、絶対に自分からは死なないで。とにもかくにも、生き延びて。必ず生きて、年を越して。どんなに淋しくても、くやしくても、苦しくても、死ぬのだけは、もうちょっと待って。きっとどうにかなるはずだから。何もしなくてもいいから、死ぬのだけはやめて。

写真は昨日お見せしたのといっしょに買った、超安物の門松の、もう一方です。こっちは下の家の玄関。あー、まだ掃除もしてないわー。くうう。

Twitter Facebook
カツジ猫