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ちょっとなつかしい。

◇テレビを見ないので、男児救出の尾畠さんが、どんなにひっぱりだこになっているのかは知らない。おかげで、うんざりもしないですんでいる。
それだけじゃなく、ネットの映像で、インタビューの様子を見ていると、「ああ、大分の人だなあ」と、ことば遣いや雰囲気が、いかにもそれらしくて、なつかしく、笑ってしまう。
長崎出身の私の一家は、大分県の田舎では、何十年も住んでいてもやっぱり少し異邦人だった。母はよく、長崎の人の細やかでひかえめな優しさと、周囲の人の荒っぽい人怖じしない陽気なタフさを比較して、あきれたり面白がったりしていた。その母も、いつの間にか、ことばも長崎より大分の人に近くなっていたが、あのめりはりの効いた、人なつこい調子までは、マスターしないままだった。そこまでなったら、それはそれで恐い。

◇ところで博多弁全開が魅力の「博多豚骨ラーメンズ」の新刊があったので、さっそく買って読んだのだが、今回はちょっと深刻で、あまり私の好みではなかった。一度ぐらいは、こういうのも必要かもしれないが、早く本来の、人を食った調子に戻してほしい。まさか、どっかか誰かから、むぞうさに人を殺し過ぎるとか、ふまじめ過ぎるとか批判されたのかしら。だって、人口3%が殺し屋の博多の町って、もうその設定が、まことしやかにぶっとんでるんだから、その冗談がわからん人に、気をつかうことなんかないんだって。

◇今朝も曇って、そこそこ涼しい。あー、水まきをどうするか、また悩ましい。

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カツジ猫