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つくつくほうし。

◇梅雨があけたばかりというのに、昨日、実家に帰って山の上の墓参りをしたら、燃えるように暑い日差しの中、つくつくほうしが鳴いていました。どうなってるんだろう。いくら何でも早すぎる。

◇しばらくぶりで帰って、お中元を配って来ました。母に、さしあげる先をあれこれ教えると、「もう、やらんでもよかろう。やめとき」とえらそうに意見を述べました。「あんたが生きている間は一応さしあげることにする。それか、田舎の家が売れちゃって、もう帰らなくなるようになったら、その時はやめる。それでよかろう」と言ったら、むふふと笑っていました。言っとくけど一応皆さん、母の関係者なのに、さばさばしてるというか何というか。

ふだんはめったにお会いしない人ばかりなので、いろいろな変化が楽しいというか面白いです。お世話になった病院の先生は、子ども二人が福岡の大学に行っていると、おっしゃっていました。奥さまが福岡が気に入って、しょっちゅう行っておられるそうです。

玄関に文字通り甲羅を経た大きなカメがいて、見るのが楽しみだった家では、奥さまがひもでつないだ猫を連れて出て来られました。何か月か前に飼い始めた若い猫だそうで、しなやかな赤きじさんでした。人見知りするらしいけど、私には鼻先をくっつけてあいさつしてくれました。カメは?と聞いたら、暑いので外の日陰にいるとのこと。猫がおもちゃにするので、かみつかれないかと心配しているそうです。

別のおうちでは、庭が締め切られていて、声をかけると超きれいな小型犬がころげるように吠えながら飛び出して来ました。去年、娘さんが飼っていたのを引き取ったとのことで、うまく飼えるか奥さまは心配しておられましたが、ちゃんと元気で、毛もつやつやと美しくなっていました。室内犬だったらしいのですが、庭で元気に走り回っていて、すっかり新しい環境になじんでいるようでした。

母と仲良しだった共産党の議員さんはお留守だったので、玄関においていたら、あとで電話がありました。選挙のことで話がはずみ、大分でも野党共闘の候補が通ったと喜んでおられました。都知事選の話も出て、鳥越さんを「病み上がり」と言った女性候補は本当にひどいと憤慨しておられました。今年は亡くなったお母さんの七回忌だそうです。

◇久しぶりの実家で、ゆっくりするつもりでしたが、何だかこちらの家のことや仕事が気にかかって、数時間いただけで戻って来ました。途中、レストランで夕食を食べてまあ早い時間に帰ったら、金網の中でカツジ猫がのびをして、柱でつめをとぎながら待っていました。それからちょこちょこあたりを片づけていたら、あっという間にもうこんな時間。世の中は何が起こっているかわからないけど、今夜はもう早く寝ないと。うむ、カツジはまた毛布の上だな。

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カツジ猫