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てきめん

昨日の夜スーパーに行ったら、いつも猫にわけてやるおさしみがなくて、えらい上等のおさしみのパックしかなかった。でも半額になっていたので、びびりながら買って帰った。今朝、猫が眠そうな顔でテーブルの上に座って、「えさよこせ」アピールをしていたので、その上等のさしみを少し皿に入れてやった。

いつもは、さしみを完食したあとも、かつぶしとチュールを追加して別にもらうまでは、テーブルの上に居座っているのだが、今朝はさしみを食べ終わったとたん、まわれ右してベッドに戻り、枕の上の定位置で丸くなって寝てしまった。そそそそんなに満足したのか。わかりやす過ぎて泣けてくる。

年末の講演用に注文していた「第3若草物語」の文庫本が届く。昔を思い出しながら、ちびちびと読んでいる。これ、今読んだら、子どものころみたいに鮮烈な反発はしなかっただろうな。私が大嫌いだった、大人の子どもへの教育のやり方が、実にうまく、いやらしさを排除して書かれているもの。子どもの私でなかったら、きっと、ごまかされていた。

関係ないようだが、最近私は、かのグレタさんを批判したり、えらそうにアドバイスする人を見てると鼻で笑う気しかしないが、しかし、ひたすら評価する人を見ても何だか居心地が悪い。彼女は昔の私同様、決してかわいげはないし、いやな子と思う人が多いだろうよ。だから頼もしいし、信頼できるのだが、私自身は、自分が彼女に攻撃されている大人の一人であるということは、やはり忘れられない。変な言い方だけれども、彼女をほめてる立場じゃない。

たかがガキにあんなこと言わせるのは、大人としては恥である。私は大人の一人として、彼女の発言にやっぱり傷つく。
だからこそ、彼女にあんなこと言わせるような、自分も含めた大人全体がやたらと腹立たしい。ましてや「もっと穏やかに、大人を敵視しないで、皆にわかってもらう言い方を」なんて、恥の上塗り、バカ丸出しで涙が出るよ情けない。どういう発想から、そんなことばが出て来るんだよ。あっちは(グレタさんは)宣戦布告してるんだよ。大人全体に。韓国や北朝鮮の脅威にはやたら敏感なくせして、そんな相手のシグナルにも気づかないのか。

まあ、それはとにかく、「若草物語」の細部や展開は、当時も今も、それなりに楽しめる。作品の本質を拒否しながら、周辺を楽しんで味わうというのは、嫌いな人参や豆をはじき出しながらピラフを食べているようなもので、ちょっと罪悪感にかられるが、それがまたこたえられない♬

毎日新聞の4コマ漫画がまともに伊藤詩織さんのことを取りあげていた。最後のコマは憲法が登場していて、何だか、うなった。立派だよ。
しかし、伊藤さんへのバッシングはまたそろそろ、懲りもせず出てきているようで、酒を飲むなだの不用心だの、カビの生えた自己責任論のオンパレードで、まったくよく言うよ。この分だとその内に、地震や台風の被害にあった人たちに、家の建て方がよくない土地の選び方が悪いと言い出すんじゃないかと思う。

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カツジ猫