ともにことをはかるに足る人
叔母の命日にお寺に花は送って供養を頼んだのに、それで安心して自分の家で何かするのを忘れていた。少々あわてて今日花を買いに行って供えた。叔母の好きなピンク色のきれいなバラだ。花びらがレースのように波打って、珍しいほどいい香りがする。「チアガール」という品種らしい。明日はケーキでも買ってきて、位牌の前でお茶でも飲もうか。
きゃりーぱみゅぱみゅさんが、いろいろ嫌なコメントをされていることは本当にお気の毒と思う。私は彼女のことはあまり知らなかったけど、母の晩年によくいっしょに見ていたテレビの動物番組で、秋田犬を若い人たちが育てる企画のときに、相談役みたいにして登場しておられて、きびきびと、しっかりした様子が好感持てたし信頼できた。
彼女が検察庁法改正案に抗議するツイートをした時も、全然違和感なかったし意外でもなく、しっかりした人だから当然だろうと何となく思った。ツイートを消した時も、その判断を少しの疑いもなく、ただ信じた。
昔、指導学生だった一人が結婚してまもなく離婚したとき、私は理由も何も聞かなかった。「あなたがそうしたのだから、それはきっとまちがいじゃないよ」とだけ言った。そのときと似た気持ちだ。
彼女のことをなめているんだろうな、くだらない書き込みをしている人たちは。言いやすい相手と思っているのかもしれない。私などが何の力にもなれるわけではないけれど、私は彼女は母が世の中の人を分類評価するのに、よく使っていた「ともにことをはかるに足る人」の一人だろうと思っているよ。
もうひとつ、「さよなら安倍晋三」というハッシュタグに対抗してできたらしいのが、「さよなら福島瑞穂」だって。
福島さんには名誉なことでしかないかもしれないが、それにしてもそこでなぜ「さよなら志位和夫」や「さよなら枝野幸男」にならないのか、不思議でならない。そんなに男が恐いのか。女を攻撃する方が楽なのか。そんな臆病者なんかと、母の言い草じゃないが、「ともにことをはかる」気なんかに到底なれんわ、私はな。
写真は今日買ったピンクのバラ。明るく華やかで、正直な、最後はきっと幸せになる、すべての善意の人たちへ。