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私はちっとも安心してない

内閣支持率が落ちたからって、私は安心していない。これまでとちがって、そう簡単に持ち直すことはないと言う人も多いけど、それだって怪しいと思う。

検察庁法改正案にあれだけ反対が集まったのも、改正案そのものがどうこう言うより、「そんなことやってる時か」という反発が一番核になっていたと私は考えている。それは、そんなに長持ちはしない。

民教連のパンフレットに頼まれていた原稿をやっと書いた。顰蹙を買うのは覚悟で、「私はコロナ騒動で、いろんな娯楽がなくなって、淋しいというより、ほっとしている。いろんなことを見つめたり考えたりする暇もなく、あれこれノルマに追い回され、疲れたら覚醒剤を打つみたいに、さまざまなイベントや娯楽を口につめこまれて、国全体が狂瀾怒濤のアル中状態で一年中ハイになって踊りまくっていたのが、とても恐かったので、静かになって今救われた」と書いた。

いや、こんな露骨に書いたわけではないけれど。いずれパンフレットが出たら、あらためて全文を紹介します。最後の一文は、これでした。

あらゆる喜びや楽しみが消えた今、私はまるで、華やかな霧が晴れて行くように、透き通った空気の中に遠くまでの景色が、久しぶりにはっきりと見えてくるようなある安堵感に包まれている。

華やかな霧だかスモッグか知れないけど、私たちがそういうものに身をゆだねて、しっかり静かにものを考える時間や力を失ってしまっている状態が、安倍晋三にはひたすら都合がいいんですよ。ひっきりなしのイベントと祭りとノルマ。それに皆がぜいぜい息を切らしている間に、ひたすらシロアリのように国の根幹を食い荒らしたんです、あの人たちは。

今、危機感や不安をともなう静けさの中で、孤独に耐えて皆が耳と目をすませている状況が、彼らは一番困るし、恐いんです。

私はこと医療対策とかそういう方面では、正直何が正しいのかよくわかりません。
ただ、まだ早いという声もある中、緊急事態宣言を解除して日常に早く戻そうと政府が急ぐ理由はよくわかる。いやしくも、これまで見ていて、あの人たちが国民のためを思ってそうすることなんか、絶対にあるはずがない。彼らはただ、活気ある、賑やかな、忙しい日常の中に早く私たちを戻したいんです。ショッピングやイベントやスポーツやお祭りに走り回って夢中になって、政治のことなんか考えようと思ってもそんなひまはないし、いやなことを忘れよう、目をつぶろうと思ったら当面の楽しみはいくらでもある、そういう世の中に一日でも早く皆を投げ込みたいんです。

それにまんまと乗せられて、「コロナを乗り切れたのは安倍さんのおかげ」とか言い出す人だって、その内きっと出て来ます。そうならないほど、この首相と内閣の本質を皆がもう見抜いてしまっているなんて私には思えない。
考えすぎならいいですよ。まちがっていてほしいと心から願う。でも、その不安が消えないんですよ。

今日はiPhoneの撮った写真の消し方を偶然覚えて、せっせと削除にいそしんでました。パソコンに保存してるから消してもいいのに、つい放置していました。これで一仕事終わったなんて思っちゃいけないから、あらためて、今から仕事にはげみます。

それにしても、久しぶりにホークスのファンサイトをのぞいたら、柳田選手が家で素振りの練習をして壁か天井かを壊して、嫁に怒られたと言っていて、ファンのコメントが、「柳田の壊した壁なら修理しないでそのままにしていた方が、マンションは高く売れるんじゃないか」と言っていて笑った。それと、一人暮らしを始めた若手選手たちが、料理をしたこともなかったのに、親子丼やハンバーグをけっこう上手に作って、紫蘇の葉とか大根おろしをきちんと飾ったりしている写真をアップしているのに仰天した。「極主夫道」じゃないが、道を極めるのに慣れている人たちというのは、何につけても成長速度がはんぱない。

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カツジ猫