とりあえず木でも切っとくか
朝から曇って、何だか庭の木を切りたくなるお天気だったのですが、朝食前に物置ならぬ子猫部屋に行って、隣のアトリエと行き来できないけど空気が通うようなしかけを作るのに熱中していたら、朝食が昼過ぎになってしまいました。
しかも二匹の子猫が興味津々でまとわりつくので、危ないの何のって、とうとうみなきちを、そのへんに放り投げてしまいましたが、もちろんやつは、けろりとしてまた走って来ました。
こいつらは本当に、恐ろしいということを知らんのだよねえ。
じゅんぺいは、いつかは登るだろうと思っていた窓わくに、今日はみごとにジャンプしてつめで壁にぶら下がり、後足ではずみをつけて、上の枠に飛びついてよじのぼってしまいました。おまえ、テレビ番組の「サスケ」にでも出ておいで。
ガラス窓から外が見えるので、夢中になるかなと思っていたら、窓枠にのっていたナンバーリングの錠前にいたく、そそられたようで、パンチをくりかえして遊んでいました。
みなきちも登ろうとしたけど、あとちょっとで手が届きません。筋肉量の問題か。でももう時間の問題でしょうね。
作業中にあんまりじゃまなので、二匹を荷物置きにしている食卓の上のかごの中に放りこんだのですが、昨日までは出られなかったのに、今日はあっさり飛び出しました。じゅんぺいに至っては、食卓の上から石の床に飛び降りてけろりとしていました。人間で言えば三階の高さですよ。大きな声では言えないが、もふもふ猫のカツジ君よりジャンプ力あるんじゃないの。
読みかけの「死者はいつまでも若い」、本の間に薄っぺらな人物紹介の紙が入っているのに気がついて、じっとにらんだら、まあ少しは人間関係が把握できそう。しかし昔の本だけあって、もう怒涛のネタバレで、上巻も終わり近くの今生まれたばかりの赤ちゃんの未来までばっちり書いてあった。昔はこうだったんですよ。だから特にあわてませんけど(笑)。
冒頭いきなり主役になりそうな人が死ぬのよね。その死に関わった人たちがやたら多くて似すぎていて、誰が誰だか状態になるの。この紙片手に読むしかないか。わからないなりに、第一次大戦から以後のドイツの状況がリアルに伝わって来て、現実に体験しているような面白さはあるんだけど。
今日は夏至らしくて、まだあたりは明るい。目をつけていた大きめの木を一本、切りに行ってこようかな。夕食前の腹ごなしにちょうどいいかもしれません。
あの、手前の木じゃないですよ、いくら何でも。真ん中の細いやつ。勝手に生えて育ったので、実際に見るとかなり大きいのです。