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どちゃくそ雨ふれ

風水害の被害を受けた方々には申し訳ないが、この毎日の暑さには、いいかげん頭に来て、一度でいいから大雨が降ってくれないかと祈ってしまう。買い物に出かけるときに車から見ると、あちこちのお宅で木々や花が枯れている。もう限界だと思いながら朝夕水をまいているが、雨が降ってくれさえしたらとため息が出る。

私自身もこの数日、歯が痛いやら目まいがするやらで、生きているのがやっとである。あ、頼むからこれ読んで大丈夫ですかとメールや電話をよこさないで下さい。こっちは起き上がるのもしんどくて、スマホを持ち上げるのも手がだるくて、画面を見たら目まいがして、小さい文字とか打とうものなら、手が震えて疲れ果てる。そんな中で、「大丈夫~、食欲はあるの~、今から行こうか~」なんて間の抜けた声でぬかしたあげく、こっちの病状や状態を長々長々しゃべらせて、気力も体力もつきはてたころ、「あー、でも元気そうでよかった、声聞いてほっとした~、これで安心して寝られるわ~」なんて言われた日には、庭に這い出してわらを集めて呪いの人形作って五寸釘を打ちたくなる(「忘却バッテリー」の花木高校のエースの渡辺君の影響だわ)。そっちはそれで安心して心安らかにお眠りあそばすか知らないが、こちらはもうそれで精魂つきはて、食欲も失せ、薬を飲む元気もなく、熱でぽっぽしながらひもじいのか食欲があるのかさえもわからずに、そのままエアコンもつけずに寝てしまったりするのですよ。

だからって、食事の差し入れなんかも絶対にしないでね。幸い食料は買い込んでありますし、だいたいこんなに気分の悪いときに、何が食べたいかは本当に微妙。差し入れて下さったものなど食べる気にならないで、ほとんどを捨てるしかなく、生ゴミが増え、罪悪感にさいなまれ、不幸な気持ちが倍増する。自己満足のボランティアはどうかおひかえ下さいますよう。

幸い私の親族や友人知人は、私のことを信頼してると見えて、こんなとき、勝手に心配はしても私のことは放っといてくれます。私も本当に困ったり、してほしいことがあったときは、ちゃんと自分でSOSを出します。その判断がまちがって遅すぎて、猫とともどものたれ死にしてもしかたがないって覚悟はしてます。腐乱しようと白骨になろうと別に恨みはしませんから。私のことを心配するぐらいなら、原発反対か政権交代のデモや集会に出て署名でも集めて下さい。もうそんなことできない私の代わりに。せめてニュース見て新聞読んで、人類と世界の未来のことを考えて下さい。その方がよっぽどありがたいです。

これを言い出すと、ほんとにいろいろきりがないのよ。明日まで熱が下がらなかったら、熱に浮かされたということで、さらにぼやきを書きまくってしまおう。そう思ったら少し元気が出てきたわ。買い物にでも行こうかしら。昨日は熱でふらふらしながら、よく行く雑貨店でしょーもないTシャツを買ってしまった。マスクまで色をそろえて見たのだけど、七十七歳のばばあのするかっこうじゃないよなあ。

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カツジ猫