どの面下げて
心の底から怒りを感じる。
戦没者追悼式か何かに岸田首相が参加して式辞を述べるらしいけど、国会でろくな論議もしないまま、大軍拡の防衛予算を決めて、勝手にどんどん進めているやつが、空襲その他で亡くなった人々の魂に、いったい何を語るつもりか。顔を出すさえ許されない存在だ。
コッローディ『ピノッキオの冒険』(光文社古典新訳文庫)を読む。子どもの本で読んだときから、暗くて恐い話で、そこが魅力的でもあったのだが、完訳でも新訳でもおおむねその印象は変わらなかった。しかし解説で、作者が中途でピノッキオが殺されるところで終わってしまうことになってたのが、読者や書店の要望で続けたって話は知らなかった。あそこで終わったら、それただのホラーじゃないか。それはそれで面白かったかもしれないが。
あと、解説で知ったのだが、紀元二世紀ごろに書かれてかなり読まれていた『トマスによるイエスの幼児物語』つうのがあって、五歳から十二歳までのイエスが起こしたさまざまな事件について書かれたもので、その中のイエスは、けっこう無茶なこともしているらしい。これはもう、絶対読んでみたいわなあ(笑)。
あ、それと私もピノッキオが呑まれたはクジラと覚えていたから、サメだったとは新鮮(笑)。
台風のために交通機関がお休みが多いし、道路も混んでいるようで、お盆の帰省の人たちは皆大変だったろうなあと、想像しただけで疲れてしまう。泳ぎやレジャーの予定もいろいろ狂ったんだろうなあ。こちらは雨も風も今のところ大したことはなく、むしろ、そこはかとなく涼しい。