どんな日本をめざしてるんだよ
昨日は朝から夕方まで、部屋の片づけがてら、でれっと国会中継で予算委員会を見ていたのだが、アベ首相のただの捨て台詞と喧嘩腰の答弁や、岸田首相の「ていねいていねいていねいていねい」のお題目ばかりの、すっからかんの答弁に比べると、野党の司会者がしっかりしているのと、少数与党の弱みとのせいか、首相と質問者の間にちゃんと対話が成立していて、首相の答弁も日本語としてちゃんとしていて、不本意ながらけっこううっとりしてしまった(笑)。これまでがあまりにひどかったこともあるが、ある程度は「正常化」してると感じて気持ちよかった。まあ、中身はいろいろあるにしても。
特に、自民党の質問が多かったのだが、その中でいやに気になったのが、質問する議員たちが、ちらほらと言うのが「日本が世界に尊敬される国になるために」「日本が世界を指導して行く存在になるために」ということばだということだった。
すごい違和感ありまくりだった。この人たちがめざしてる到達点がそれなのかよ。それが理想の日本の姿なのかよ。少子化の解決も賃上げも物価値下げも、全部がそのための手段なのかよ。そりゃ被災地は切り捨てるわなあ。不幸な人や貧しい人はじゃまなだけの存在に見えるわなあ。
世界や人類の未来のために、日本に何ができるかとか、まるで考えていない。ただ、世界でいばりたい、ほめられたい、他国の鼻先持って引きずり回したい、この人たちの夢ってそれなのかよ。恥ずかしい、みっともない、情けない。かつて高市さんの言説を見て、てっぺん取りたいみたいな言い方があまりに幼稚過ぎて、どこぞのヤンキー映画なみの発想しかないのかすっからかんめがとあきれたけど、悪かったすまんかった、彼女が特別なわけじゃない、今の政権与党の皆さんが皆こうなのだ。ちゃっちいヤンキー映画のチンピラなみの美学や名誉欲しかないのだな。まったく、しょうがなさすぎる。
雑草の中に庭の楓がけなげに色づき始めている。ちょっとでも回りを刈り込んでやったら、だいぶ見た目もよくなるんだけどなあ。