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はああ~。

◇うちの周囲では、雨はそんなにどしゃぶりじゃなかったのですよ。なので、何気なく、車で出かけて、高速に乗ろうとしたら係員にとめられて「どちらまで」と聞かれ、「太宰府まで」と言うと、「ああ、どうぞ」と通してくれた。実はそこから先は雨で通行禁止になってたのです。

あたりまえのことですが、通行禁止になるとこから、いきなり雨がひどくなるわけがありませんよね。太宰府に近づくにつれ、雨は滝のようになり、本当に滝の中を走っているようでした。何とか用事をすませて、もう高速はとまっているし、下の道をのろりのろりと博多まで行くと、雨もどうやら普通の強さなので、せっかくだから予定の買い物でもするか、とデパートの地下に車をとめ、あちこちで買物だのお茶だのして、夕方帰途についたらば、何となくエンジンの調子がおかしい。都市高速は動いているので、いつものように乗ろうとしたら、料金所に上がる坂道でエンストしそうな気配になって、肝を冷やしました。

この車、気づかない内に、多分あのどしゃ降りの高速で走行距離20万キロを突破してるのですよ。本当にバラの花でも飾ってお祝いしてやりたいぐらい、けなげに元気に働いてくれてたのですが、あの雨の中、どこかの何かがいかれたのかもしれない。エアコンつけて温めながら走ったら、何とか元に戻りましたが、明日、修理工場に持って行って見てもらおうかな。「ご臨終です」と言われたらどうしよう。

◇九時すぎに家についたら、カツジ猫が、まんまるな目で庭にお出迎えに出ていました。猫はニュースを聞けないから、私がどこかに流されているかもしれないなどという心配はしないはずですけど、虫の知らせの胸騒ぎでもあったんでしょうかね。しっとりしめっているのをなでて、おやつをやって、ねぎらいました。

裏の崖の工事をしている若い人は、心配して、見に来てくれていたようです。工事をしてない、端の方の崖が少し崩れていたので、土嚢を積んでおきましたと電話がありました。心強いやら恐縮やら。家の直接の裏手は、彼がしっかり擁壁を工事中なので、大丈夫のようです。彼は、このどしゃ降りについて、「築地の水神を移転させたからじゃないですか」と、おおっと言うような解釈をしていました。

◇周囲のサッカーファンの人には悪いけど、一応負けたからには、これでアベたちの国会への目くらましがなくなってよかったかもしれないと、ちらと思っていたら、今度は前代未聞の死刑ショーでカジノ法案その他から耳目をそらそうとしているような気がして、国や人間としての尊厳も地に落ちたとあきれはてるしかありません。
どしゃ降りの中、車内のカーラジオで聞いた民放のニュースでは、わりとまともにこのことを報道していて、ジャーナリストとしてずっと関わってきた、有田芳生議員が電話でコメントしていました。五月の段階で関係者に聞いたときには、七月までの死刑など絶対あり得ないと言っていたこと、これほどの大量の死刑執行を、しかも予告してやるのは例がないし理由もわからないこと、この二十何年かで、オウム真理教に多くの若者が心酔した理由を解明し、今後の対策に活かさなくてはならないのに、それがまったくできていないこと、今日死刑になった井上被告や、同じ死刑囚の何とか被告は、自分たちの体験を分析し発表して若者たちに警告することをしていたこと、上祐氏など、当時の関係者はその作業を引き継ぐべきであること、など、納得できることばかりの内容でした。

ちなみに「九条の会」では、死刑についての勉強会もしてはどうかという案も出ていて、今はまだいいだろうということで、そのままになっているのですが、こうなったら、やった方がいいかもしれないよね。いろんな意味で。

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カツジ猫