何が公開処刑されたのか。
◇フジテレビは昨日、死刑になりそうな人たちの顔写真をスタジオにならべ、死刑になった人の写真の上に、その都度シールをはって行くと言う、日本の伝統の蓄積も世界の文化の発展も全部ふみにじるような恥知らずなことを、ぬけぬけとやってのけたらしい。
そんな醜悪なことを大量の電話やメールでやめさせることさえできなかった、自分自身も含めての、日本と世界にも絶望する。
野蛮には野蛮でしか対抗できないなら、ここまで言わなければわからないなら、スタジオにいた者、企画した者全員、おまえらこそが、今すぐ死刑になってしまえ。
前の夜、こんなことが予定されているのをもちろん知っていて、ついでに言うなら全国で大雨被害の死者や行方不明者が出続けている中で、酒盛りをして、にこやかに乾杯している映像をネットにアップした法務大臣と総理にも、同じかそれ以上の怒りを感じる。
人の死を、人の命を、いったい何だと思っているのだ。
ネットで見た、有田芳生氏のコメントでは、メディアに前もって死刑の予定をリークするなど前代未聞だが、そんなリークができるのは首相官邸だけだという。本当なら慄然とか唖然とかいう水準を超えている。
「サッカーが勝ち続けていたら、まず執行しなかったろうな」と書いている人もいた。
私もゆうべはそんなことを書いたが、今はもう、あの政府が、たかがカジノ法案を通すために皆の注意をそらそうと死刑をしたとさえ、思わない。
こいつらのねらっているのは、めざしているのは、日本すべての人間の心の破壊だ。人間としての尊厳の殺戮だ。知性と品位と良識を、この政府は何よりも憎んでいる。息の根をとめようと全力でねらい続けている。それが今回わかりすぎるほどわかった。わからない方が、どうかしている。
◇さまざまな人が、この状況を憂えているが、特にはるみさんのブログでは、このことによって、リベラルな人、政府に批判的な人の間でも、死刑廃止か存続かの対決が起こること、それを政府が利用するだろうこと、今回の執行を批判する野党やその他の人々に「オウムのしたことを認めるのか」という攻撃がされて、それも政府が利用するだろうことを危惧している。
https://twitter.com/harumi19762015
そして、今回の死刑執行への抗議は、むしろ死刑肯定論者からなされなければいけないこと、なぜなら、今回のこの執行は、死刑が是か非かというような基準でははかれない、とんでもない暴挙だからということを主張している人もいる。
https://twitter.com/TOKYO_DEMOCRACY
私もまだ書きたいことはあるが、また後で。