はひー。
◇大学の授業はおかげさまで先日何とか無事に終わり、今月の九条の会が配布するチラシの原稿も、今朝やっとしあげました。今日は文学講座もあったものですから、ゆうべはもう、死ぬかと思った(笑)。
私はだらだら長く書くくせがあるのですが、九条の会のチラシはA4サイズにきっちり入れなければならず、文字もそこそこ大きくなければいけないので、字数制限が、厳しいのよなあ。それも情勢は刻々変わるし、何を書いても追っつかない。
いずれ、「九条の会関係資料」の書棚に入れますが、ちょっと何日か、こちらにおいておきます。
もう、いっくらでも、転載でもコピーでもして、ばらまいて下さってけっこうです。
出典も筆者も書かなくていいですよ。
◇文学講座の帰りに、時間がちょうど合ったので、今ごろですがアニメ映画「ベイマックス」を見ました。こんな時期ではあるし、マシュマロみたいな介護ロボットに泣かされました。爆弾代わりに、世界中に落として来たい。
で、さっき帰って来て、とりあえずごはんをたいています。そろそろ出来上がるようで、たきたてのごはんの、いい香りが部屋にただよって来ました。おかずを作るのがめんどうなので、豚肉をゆでてパイナップルときゅうりで、サラダにでもしてしまおうかな。
◇では、チラシを、以下にコピーしておきます。いくらでも、ご自由にお使い下さい。
テロリストと戦う武器は 宗像九条の会
お正月気分もふっ飛ぶような、IS(「イスラム国」)の人質事件の悲しい結末と、送られて来る衝撃的な映像の数々は、「こんな連中に対して九条が何の役に立つのか」という疑問、「徹底的に戦って滅ぼすしかない」という怒りや恐怖も生んでいます。 ISは、テロ組織アルカイダの一部がさらに過激化して生まれたもので、アルカイダを生みだしたのはもともと彼らをソ連(ロシア)との戦いに利用しようとしたアメリカでした。 今回の人質事件の解決に去年から民間で努力して現地にも行った中田考氏の話では、ISは「金銭的な余裕がなく武装面では非常に弱い組織、という印象」「停電が常態で電気もろくに通じていないような世界」だそうです。そして「一般の民衆は何を考えているかというと、日本と同じように、政治やイデオロギーに興味をもっている人は非常に少ない。99%の人は何の興味もない」そうです。 今回日本はなぜ標的になったのでしょう。 「僕たちはね、日本がとても好きだった。とても尊敬していたんだよ。日本の技術は世界一だ。日本はあれだけすごい技術と頭脳を持った国なのに、その力を武力の増強や核開発に使わない、すごい国だと評判だった。お金があって、技術があって、それでいて高いモラルのある国。信頼できる国だった。だけど突然、君の国は、アメリカ側にくっついてイスラム社会に牙を剥(む)いた。イラクやアフガンに襲いかかった。僕らはとてもガッカリしたよ」(中村安希の旅行記「インパラの朝」集英社文庫)と、物静かで清々しいパキスタン青年が著者に語ったように、中東でも九条を守って戦争に参加しない日本は好感こそ抱かれていても敵意は持たれていませんでした。 2003年、小泉政権下での自衛隊のイラク派兵以来、それが次第に変化して行きます。 安倍首相の外遊や発言の責任が問われつつありますが、どちらにしても今回のテロ事件は突然起こったことではありません。それは「九条の無力」を示すのではなく、「九条を無力化しようとしてきた結果」を示すものです。 「敵を知り己(おのれ)を知れば百戦危うからず」と言います。テロと徹底的に戦うなら、このような彼らを生みだした状況を知り、私たちの側の弱点や問題点を知らなければなりません。 今、「政府や首相を批判するのは、テロリストの味方」という空気が生まれてきているのは、その点で非常に危険です。 批判や疑問や反対意見を認めない世界には、テロと戦う力は決して生まれません。不安と恐怖、憎悪と無知こそがテロの温床で、私たちの国や世界からそれをなくすことこそが、彼らと戦う最強の武器なのですから。 (2015.2.6.)