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ばて気味

昨日ちょっと遅く寝て睡眠不足気味で、何となく疲れた。仕事のノルマが果たせない。これではいろいろ、間に合わない。何かを削らねば…って、一昨年から言ってる気がするんだけど私。
 そうかと言って無理するとばてるしな。とりあえず今夜は早く寝よう。

とか言いながら友人にすすめられた柳美里の「猫のおうち」の文庫本を買って、一気読みしてしまった。かわいげな題で、中身はシビアにすごくて深い。何がハッピーエンドかよくわからない、哀しみと静かさが流れつづけている。どこやら「シートン動物記」の趣きもある。

ただ、公園のノラ猫や餌やりの人の話を読むと、この数年、猫の糞害に精神異常の一歩手前まで行った自分の体験を思い出してしまって、毒エサその他の虐待をする住民がちっとも残酷に思えないのが困る(笑)。まあ、こんなところでまた恨み節を口にするのも大人げないが、無責任に餌やりをしてノラ猫を増やす「優しい」人たちは、私がこんな小説に共感する心も奪ってしまったのだなあと、あらためて感じる。猫を守っているつもりで、敵を増やし味方を減らしているのだということを、こういった人たちはどれだけわかっているのだろう?
まあその分、複雑な読み方もできるようになったのは、よかったのかもしれないけれど。

作者は私のような読者もいることをどこかで想定してか、夢物語のような最後の展開で、ハッピーエンドを作り出してくれている。決して非現実な未来ではないけれど、だからこそ、手放しで喜んだり泣いたりできない、苦さと重さが漂ってもいる。

口内炎で衰弱している、おばあさん猫のグレイスは、そこそこ元気にエサを食べ、ドライフードも平らげている。どこまで持ち直すのかわからないが、顔つきやしぐさは、いつも通りにしっかりしている。かなりやせて来ているし、元に戻るというわけには行かないだろうけれど、それでも、こいつが死ぬということが、どうもイメージできないのが、すごい。
いつも食い意地が張っていて、はかないところが皆無な猫だったが、それが結局生命を支えているのだろう。うむ、見習わないといかん。

このブログで、核兵器禁止条約に参加している国をいろいろ紹介しているわけだが、「こんなのどうです?」とむなかた九条の会の事務局長にメールしていたら、ものすごくきれいで、ちゃんとした紹介の資料を作ってくれた。まだ一部みたいだけど、これが完成したらすごいぞ。楽しみなんてものじゃない。

でも、そろそろ、まったく知らない国というのは終わって、名前ぐらいは何とか知ってる国に入って来た。それでかえって書きにくい。もっと有名な国になって来ると、もっとまとめにくくなりそうだ。やり方をちょっと考えて見なくてはならないかもな。

それでまた思い出した無駄話。そういう国のひとつはキューバで、ソフトバンクホークスは、いわゆる助っ人の外国人選手を何人もキューバから迎えている。その一人のグラシアルはホークスファンの中では、成績だけでなく、まじめで立派な人柄も完璧ということで大変人気があり、顔やスタイルも素晴らしいとほめられている。チームメイトからも、ああいう肉体になりたいとあこがれられるほどの体躯をしている。もともと軍人という経歴も話題になることが多い。

でも、それにしては存在が地味で、いまいち知られてないのはなぜだ、ということが、話題になっていて、立派すぎてかえって目立たないのだとか、皆がいろいろ言ってる中で、

気配消す癖がついとんやろなあ…

という発言があったのは、不覚と思いつつ、かなり笑ってしまった。妙にリアルに納得できそうなのが、おかしい。

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カツジ猫