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ひいはあ。

◇あっぷあっぷの綱渡りで何とか生きています。
書棚増設のリフォーム工事は私がいろいろややこしい注文をつけた上に、大工さんも何だかのってきているのか、ひとつひとつ確認しながら進めているので、けっこう長引いている。だいたい週の半分ぐらいは私が仕事でいないのもいけないのだよね。
このくらい長引くのは覚悟していたので、パソコンが使えない状態になってもかまわないように、数週間分の授業や講座の資料は準備していたのだが、そろそろ備蓄がやばくなってる(笑)。
今朝は大工さんが雨にぬれないように、廊下に運びこんでいたベニヤ板が書庫のドアをふさいでいて、中に入れず資料に使いたい本が取れなかった。しばらく廊下にたたずんで、その本なしですませる方法をあれこれ考えてみたが、やっぱり使いたかったので、ベニヤ板を反対側に移動させていたら、はしっこの木のトゲが指にささった。肉眼で見えないほどの小さいトゲで、毛抜きで抜こうと思ったら、その毛抜きがまたどこに片づけたやら皆目わからない。
幸いこのところツメを伸ばしていたので、老眼をこらしてトゲを確認し、何とかツメではさんで抜いた。もう、こんなんばっかりの毎日である。

◇そうやって何とか乗り切った、江戸の紀行文の講座で、関門海峡の与治兵衛の瀬の話が出てきた。秀吉を乗せた船の船頭与治兵衛が船を浅瀬に乗り上げて、その責任をとって自害したというので、今も碑が立っている。でも江戸時代には、与治兵衛はそれをわざとやったので、斬られてしまったという方の話がわりと流布してるようなんだけどな。

とにかくそれをしゃべったら、資料を作ってくれた職員の女性が、その近くの出身で、「与治兵衛という、おいしいお菓子が地元の名物であるんです。あまり日持ちがしないけど、今度買って来ます」と教えてくれた。それはぜひ味わいたいけど、このところジムをさぼって、ごちそうやお菓子を食べ過ぎたせいか、ちょっと体重がリバウンド気味でパニクッてるんだけど、どうしよう。

◇好きな女の子が壁を背にしている時に、その壁にどんと手をついて、逃げられないようにして顔を近づけるとかいう「壁ドン」というのが流行してるとかで、私がその女の子だったらまずまちがいなく蹴上げるか、身を沈めて頭突きをくらわすが、それはそれとして、一度カツジ猫にそれをやってみたくてしかたがない(笑)。
ただわが家にはあまり壁がなく、カツジが背にしていることもなく、ベッドの頭のとこの板かなとも思っても、たいていそこでは彼は寝てるし、いっそ床に手をついて「床ドン」でもいいかと思ったけど、これもどうしたって、向きが難しいのだよな。
今日、やつが椅子に座ってたので、その椅子の背に手をおいて囲い込む体勢の「椅子ドン」をやってみたら、やつは顔をそむけて目を閉じて、明らかにおびえた。何度やっても、恐そうにした。
やっぱりあれは、よくよく好きな相手か、なめてる相手じゃなかったら、される方は恐い体勢なんだろうな。それとも単にカツジがビビりなだけかしらん。

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カツジ猫