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ぼくたちと、じだいげきえいが(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

このまえのあさ、かいぬしがいきなり、
「となりまちに、えいがにいくか」といいだして、
ぼくたちも、いっしょに、くるまにのって、ついていきました。

「なんか、じだいげきらしいよ」と、くろねこのあにゃんさんがいうので、
おもやにいる、しょだいねこの、おゆきさんも、さそいました。
 おゆきさんは、まだ、かいぬしといっしょに、えいがをみにいったことはなくて、
「てれびでみたのでは、れんあいものと、じだいげきが、すきだったけどね」と、
いっていたからです。

このごろ、いっしょにくらすようになった、しゃむねこの、みるくさんも、
「えいがって、なんじゃね」とかいいながら、ついてきました。
けっきょく、きゃらめるさんと、あにゃんさん、みるくさんと、おゆきさん、
それに、ぼくとが、かいぬしのくるまのうしろのせきに、
ぎゅうぎゅうにのって、ついていきました。

ぼくたちは、もうみんな、しんでいるけど、かいぬしのめにみえないだけで、
まえとおなじように、いっしょに、くらしています。
 いちばん、さいきん、しんだのは、ぼくで、
 いちばん、さいきん、いっしょにくらすようになったのは、
ゆくえふめいのまま、しんだらしい、みるくさんです。
 きゃらめるさんのきょうだいで、みためもそんなにとしのようじゃないのに、
なんだかぼけていて、じいさんみたいなしゃべりかたをする、
へんなねこです。

いいおてんきで、くるまは、おおきなかわのそばをはしって、
となりまちの、えいがかんに、つきました。
 もう、じょうえいがおわりそうなえいがだったからか、
きゃくせきは、がらがらで、ぼくたちは、えいがかんのあっちこっちの、
きにいるせきにすわったり、つうろをはしりまわって、あそびました。
 いきもののめには、ぼくたちはみえないから、
なにをしたって、へいきです。

おゆきさんは、しょうめんのざせきに、きちんと、まえあしをたたんで、
すわって、ねっしんに、みていました。
 みるくさんも、そのとなりで、あんがい、ちゃんと、みていました。
 どうぶつもでてこないし、けしきもそんなにめずらしくないので、
きゃらめるさんと、ぼくと、あにゃんさんは、ねむったり、
つうろをはしって、あそんだりしていました。

えいががおわって、かえりがけに、かいぬしは、
「まだあったのね、このみせ。ひさしぶりだわ」と、
どうろのそばの、しょくどうをみつけて、はいって、
はんばーぐと、ぱふぇを、たべました。
 ぼくたちも、かうんたーや、いすのうえで、くつろぎました。
 
 おゆきさんは、まどべのたなの、はちうえのあいだにすわって、
おけしょうをしながら、
「おもしろかったね。でも、ちょっと、じだいげきにしては、
じょうひんすぎるよ。
やっぱり、もっと、ちがとんだり、てあしが、ころがったりしないと」
と、いっていました。

「そのてんは、おれもどうかんだ。
もっと、かたなできりあって、ちが、どばどば、ながれないとな」と、
きゃらめるさんも、さんせいしていました。

「てっぽうで、うつとかじゃなくて、かたなで、きりあって、
しぬのが、いいのにね。
 それに、おとこと、おんなが、もっとべたべたしてくれないと」
 「それもあるな。おんなのひとのかみがみだれたり、
きものが、めちゃくちゃになったり、やぶけたりしないと」とか、

「とのさまが、いいひとすぎるのも、どうなんだろねえ。
だいいち、しょうこのしょるいだけで、あんなにうまくいくかしらん。
 いまのじだいだって、きろくやしょるいは、すぐ、けされるのに、
あれだけがたよりなんて、みてて、しんぱいになるよ」とか、

 にひきで、すっかり、もりあがっていました。
 「けっきょく、たのしんだみたいで、よかったんじゃないか」と、
あにゃんさんは、こっそり、ぼくに、いいました。

みるくさんは、「ひとのくびが、ごろごろして、たのしかったのう。
ねずみや、ことりのくびを、みたことはあるが、
にんげんのくびは、はじめてみた」と、よろこんで、
へんに、わかがえったみたいに、めをきらきらさせて、
そのよは、ちょっと、きゃらめるさんと、
とっくみあいのまねをして、あそんでいました。

じいさんぽいのも、いやだけど、としそうおうに、わかがえっても、
あのせいかくは、なんか、うざそうだなあ。

かいぬしは、けさ、こいのぼりをかたづけました。
 「あめもふりそうだし、ことしは、はやめにしまおう。
それにしても、かつじのすがたがない、こいのぼりが、
こんなに、かなしくて、さびしいとは、おもわなかった。
 らいねんも、かざるだろうけど、こんなおもいはしないよう、
なにか、かんがえて、おかなければ」と、いっています。

なにをかんがえつくのか、たのしみだけど、
まさか、ほかのどうぶつをかうとか、
とんでもないことはしないだろうなあ。
 「けっこんでもしたら、こまるよね」と、
あにゃんさんは、いっていました。
 そんなこと、ぼくがさせるもんかい。
 ほんのちょっとだけ、しんぱいだけどさ。

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カツジ猫