ぼくたちと、とりのまるやき
みなさん、おはようございます
くりすますもちかづいてきました。
せんぱいねこの、きゃらめるさんがいるころから、
かいぬしは、くりすますには、けーきと、とりのまるやきと、
こかこーらを、ごちそうにしていたそうです。
きゃらめるさんは、なまくりーむのけーきがすきだったから、
いつもいっしょに、たべていたそうです。
ぼくは、どっちも、あんまり、このみじゃなくて、
にくよりも、おさかながすきだし、
「みためは、ばりばり、ようふうのくせに、
このみは、とことん、にほんふうだね」と、
よく、かいぬしに、わらわれていました。
ぼくは、このなつにしんだし、
きゃらめるさんは、もうにじゅうごねんもまえに、しにました。
ぼくたちも、ほかのねこも、にわにおはかはあるけど、
ふだんは、いえのなかや、にわを、あるきまわって、
かいぬしのそばで、くらしています。
いきているひとや、どうぶつのめには、みえないけど。
それでも、かいぬしは、くりすますには、
きゃらめるさんといたときと、おなじものを、たべることにしています。
「たまには、ちょこれーとや、ふるーつのけーきにしたいけど、
きゃらのかおを、おもいだすと、ついねえ」と、
かいぬしは、いっています。
でも、ことしはなぜか、いつもいくすーぱーでも、
とりのまるやきの、よやくとかをしていなくて、かいぬしは、
「なんだろ。ねあげのえいきょうとか、そんなのかしらね」と、
くびをかしげていました。
きゃらめるさんも、「ことしは、とりは、なしかな」と、
あきらめているみたいでした。
そうしたら、かいぬしは、きのう、しごとのあいまに、
ねっとでしらべて、ちかくのちゅうかりょうりやさんで、
「ろーすとちきんのよやく」をしているのをみつけて、
「おっ」といって、さっそく、でんわで、ちゅうもんしました。
いぶのひに、とりにいけば、あたたかいのを、くれるそうです。
かいぬしは、「これで、ねんまつのしごとが、ひとつかたづいた」
と、いいきげんになっています。
「はじめてのみせか。ことしは、どんなあじかな」と、
きゃらめるさんも、ごきげんのようです。
ぼくも、つきあって、すこしたべてみようかな。
でも、おさしみも、かっておいてくれたら、うれしいんだがな。
