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ぼくたちの、ぬいぐるみ(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

かいぬしは、だいぶまえに、ねこがまるくなってねているかたちの、
くっしょんを、みっつ、ちゅうもんしました。
 とどくまでに、だいぶかかったので、いくらしたのかわすれたと、
かいぬしはいっていたけど、ちょっとたかかったらしいです。

しゃしんでみると、よくできているんだけど、
じつぶつは、あんまりかわいくなくて、ほんものっぽくもなくて、
かいぬしは、「まあまあだな。いちおう、くっしょんとしては、
じゅうぶんに、つかえるからいいか」と、いっていました。

さいしょは、ぼくと、きゃらめるさんみたいな、
はいいろと、おれんじの、しまもようのでしたが、
そのあとで、「あにゃんも、いるからね」といって、
くろねこのも、かいました。

ぼくたちは、さんびきとも、もうしんでいますが、
いきていたときとおなじように、このいえで、
かいぬしと、いっしょに、くらしています。
 さいきんは、いなかのいえにあずけられているあいだに、
ゆくえふめいになって、みつからなかった、
しゃむねこっぽい「みるく」さんも、
どこからかやってきて、くらすようになりました。

みるくさんは、きゃらめるさんのきょうだいで、
みためも、そんなに、としよりってほどでもないのに、
なんだか、としよりっぽいはなしかたで、
じっさい、ぼけているのか、しんだときのことも、
それまでのことも、おぼえてないみたいだし、
いきてるか、しんでるかも、よくわかってないみたいです。

そのくせ、へんにごういんで、ずうずうしくて、
かいぬしに、いつもくっついて、ねているし、
みてると、なんだか、いらいらします。

この、くっしょんが、いすや、べっどのうえに、
のっているのをみて、みるくさんは、
「わしのぶんは、ないのかのう」といいました。
 ぼけているみたいなのに、そんなことは、きがつくんだな。

「ぱそこんで、ちゅうもんするとき、みてたけど、
おみせでは、このみっつのいろしかなかったみたいだよ」と、
くろねこの、あにゃんさんが、おしえてくれました。
 「なぜ、しろいのがないんじゃ。しろいねこは、おおいじゃろ」
と、みるくさんは、こだわりました。
 「そうだな。しろいと、よごれやすいからかな」と、
きゃらめるさんはいって、「きにすんな。たかがくっしょんだろ」
といったけど、みるくさんは、まいにち、
「わしの、くっしょんがない」とおなじことをいうので、
ぼくは、そうとう、うんざりしました。

しんだぼくたちは、いきもののめにはみえないんだけど、
かいぬしは、なにか、かんじるのか、ときどき、
ぼくたちのなまえをよんで、はなしかけたり、なでたりします。
 みるくさんが、きているのにも、きがついたのか、
「みるくも、そこにいるのかい。かえってきたんだね」とか、
いっています。
 そして、みるくさんが、くっしょんのことで、まいにち、
もんくをいっているのも、きがついたのか、
 「おなじくっしょんは、なかったけど、しろいねこのなら、
ほかに、にたのが、あるかもしれない」といって、
しごとのあいまに、ねっとを、のぞいていました。

しろいねこのぬいぐるみは、たしかにたくさんあったけど、
「どれも、いまいちで、かわいくないね」とかいぬしはいって、
なんにちも、ちゅうもんしませんでした。
 みるくさんは、いつもべっどにいるのに、どこからか、
ぱそこんのつくえにあがってきて、
かいぬしに、すりついて、がめんをみているので、
ぼくは、またちょっと、いらいらしました。

なんにちめかに、かいぬしは、しろい、かわいい、ぬいぐるみをみて、
「これは、かわいすぎるようだけど、みるくのほんしつは、
こういうかんじと、いえないこともないな。
 みみもおおきいし、めは、かたほうがあおくて、かたほうがきいろで、
みるくの、あおいめにつうじるし、きゃらめるのきんいろのめとも、
がったいしてるようで、いいかもしれない」といいました。
 みるくさんも、きにいったようで、
「わしに、そっくりじゃないか」とうれしそうでした。

そっくりなわけないやんと、おもったけど、
みくらべていると、たしかに、どこか、みるくさんのふんいきも、
すこしは、あるようにみえました。
 きゃらめるさんと、あにゃんさんもやってきて、
いっしょに、ぱそこんをのぞきこんで、
 「うん、にてるじゃないか」
 「ふんいきが、おなじだよね」と、いっていました。
 「まくらにもなるらしいし、これにするか」といって、
かいぬしは、それをちゅうもんしました。
 そして、「ああ、おかねがない」といって、
べっどに、ひっくりかえっていました。

それからなんにちかして、しろいねこのぬいぐるみが、
こづつみで、とどきました。
 ぼくたちのいろの、くっしょんとちがって、
めちゃくちゃにかわいかったです。
 ぼくたちは、かいぬしといっしょに、みんなであつまって、
ぬいぐるみを、ながめました。
 「おお、わしに、ようにとるなあ」と、みるくさんは、
たいへんうれしそうでした。

「どのくっしょんよりも、これがいちばんかわいいよ」と、
あにゃんさんがいって、きゃらめるさんも、
「おまえのとくちょうが、よくでているぞ」と、
よろこんでいました。
 「うん、まあ、にてるよね」と、しょうがないから、
ぼくもいってやりました。

かいぬしも、まんぞくしたのか、
じぶんがごはんをたべる、てーぶるの、よこのいすに、
しろいねこの、ぬいぐるみを、すわらせました。
 ひとつ、よかったのは、みるくさんが、このぬいぐるみを
よっぽどきにいったのか、いつも、そのぬいぐるみにくっついて、
いすのうえで、ねるようになったので、
ぼくは、まえのように、よるは、べっどのうえで、
かいぬしにくっついて、ねられるようになったことです。

きゃらめるさんと、あにゃんさんは、いつものように、
べっどのあしもとや、いすのうえにねているし、
しばらくは、おだやかなよるをすごせそうで、
ぼくは、ほっとしています。
 いいれんきゅうに、なるといいなあ。

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カツジ猫