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ぼくたちは、またえいがをみた(カツジ猫)

みなさん、こんばんわ

きのうのあさ、かいぬしが、「えいがでもみにいくか」といって、
くるまにのりこんだので、ぼくたちもいそいで、
いっしょにのりこんで、ついていきました。

ぼくと、せんぱいねこのきゃらめるさん、くろねこのあにゃんさん、
しゃむねこのみるくさんです。

ぼくたちはもう、みんなしんでいるので、いきもののめにはみえないけど、
まえとおなじに、かいぬしと、くらしています。
 ぼくは、きょねんのなつにしんだので、
しごのせかいでは、いちばんのしんまいです。

ぼくたちは、うえの、おもやで、ほかの、しんだどうぶつたちとくらしている、
しょだいねこの、おゆきおばあさんも、さそいました。
 このまえ、はじめて、えいがをみにいって、
きにいってくれていたようだったからです。
 ぼくたちは、また、うしろのざせきに、ぎゅうぎゅうにのって、
このまえとは、はんたいがわの、となりまちに、いきました。
 「ねこかふぇ」のある、たてものの、なかにあるえいがかんです。

びっくりしたのは、あさいちばんの、かいなのに、
これまでにないぐらい、おきゃくさんが、おおかったことです。
 でも、かいぬしのりょうがわのせきは、あいていたので、
おゆきおばあさんと、みるくさんと、きゃらめるさん、ぼくは、
そこにすわって、ゆっくりえいがをみました。

あにゃんさんは、いつものように、つうろや、まえのほうを、
あるきまわって、すぐまえから、がめんをみあげたりしていました。
 にんきのあるえいがらしくて、がめんもおんがくも、すごく、はでで
なにもかも、きらきらしていて、めがまわりそうでした。

「にぎやかで、きれいで、いいじゃないの」と、
おゆきおばさんは、たのしそうでした。
 しゅじんこうらしい、しろいかみのおんなのひとは、
いろんないろの、ふくをなんども、かえてきて、
きれいで、かんろくがあって、おゆきおばあさんは、
 「かいぬしの、いなかのいえにいる、みけねこの『まだむ』さんに、
かんじがにているひとだねえ」と、かんしんしていました。
 おおきなにわや、ひろいへやの、りっぱないえも、たくさんでてきて、
みるくさんは、「わしも、あんないえに、くらしたことがあるぞ」と、
いっていましたが、ほんとうかどうか、わかりません。

かいぬしが、また「ねこかふぇ」にいったら、
みんなで、いっしょに、みにいけるとおもったけど、
かいぬしは、いそがしそうで、くりーにんぐをたのんでいた、
ばっぐをひきとると、すぐに、ひっかえして、
うちにかえってしまいました。

かいぬしは、いえをかたづけていて、にもつのなかから、
いろんなてーぶるかけが、みつかったので、
へやのあちこちの、ちいさいつくえに、かけていた、
ちいさい、めいさいがらの、まっとと、とりかえようとしたけど、

「あーあ、このまっとを、ここにおいたのは、
かつじが、たかいつくえや、べっどに、のぼりにくそうにしはじめたから、
ふみだいがわりの、ちいさいつくえを、さがして、あちこちにおいて、
ゆかにおいてた、まっとを、のせてみたら、あんがい、かっこよくて、
かつじも、きにいったらしくて、うえでねたり、つめをといだり、
ふみだいいがいにも、きげんよくつかっていたから、
わたしはすっかり、きをよくしていたんだった。

ずっとそのままにしておいたから、そのときのことも、わすれていたよ。
やれやれ、これをかたづけて、ゆかにもどしてしまったら、
また、かつじのいきていたときの、おもいでが、
ひとつ、きえてしまうんだよなあ。
 そうおもうと、けっしんがつかない」

と、ぼやいて、けっきょくまた、そのままにしています。
 いや、だから、かたづけろって。
 ぼくは、ちゃんと、いまも、いっしょにいるんだし、
もう、どこにでも、とびあがれるんだし、
ゆかにおいてくれたら、そのうえで、つめとぎもするからさ。
 きにしなくって、いいんだったら。
 まあ、べつにぼくは、どっちだっていいけどさ。
 そんなんじゃ、いえのかたづけなんて、ちっとも、すすまないぞ。

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カツジ猫